![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75825478/rectangle_large_type_2_59855588556f2740010f945dce6c08cf.jpg?width=1200)
*膨張剤の秘密〜ベーキングパウダー編②〜
今回も、
前回に引き続きベーキングパウダーについて
深掘りしていきます。
前回の記事と合わせて読んでいただけると
幸いです。
*
◉分類
ベーキングパウダーには、
主成分の炭酸水素ナトリウム(重曹)の他に、
数種類の助剤(酸性剤)が配合されています。
この助剤の選択により、
ベーキングパウダーは
・速攻型
・持続型
・遅効型
この3つのグループに分けられます。
*
◉速効性ベーキングパウダー
*特徴
・比較的低い温度からガスが発生する
・反応性の高い酸化剤を多く配合しているもの
→(酒石酸・第一リン酸カルシウム等)
*使用の用途・お菓子
・生地を室温で少し膨らませたいものに使用
・揚げ菓子、蒸し菓子、機械で連続生産する焼き菓子
→ロールケーキ生地
*
◉持続型ベーキングパウダー
*特徴
・比較的広い温度範囲で持続的にガスが発生する
・速効性の酸性剤と遅効性の酸化剤を適切な比率で合わせたもの
*使用の用途・お菓子
・加熱時間が長く、じっくりと焼き上げるもの
・長時間加熱の焼き菓子
→バターケーキ・スポンジケーキ
*
◉遅効性ベーキングパウダー
*特徴
・オーブンの中などの比較的高い温度で多量のガスを発生させる
・反応性の少し低い酸性剤を多めに配合したもの
(ピロリン酸カルシウム・ミョウバン等)
*使用の用途・お菓子
・高温で焼き上げるお菓子
・生地の表面に亀裂を入れたいもの
・短時間加熱の焼き菓子
→マフィン・パウンドケーキ
一般的に市販されているベーキングパウダーは
持続型が多いようです。
作りたいお菓子によって
ベーキングパウダーをこだわってみるのも
面白いかもしれませんね。
※bitesjapansquadの投稿:きぴり