新盆の御霊を供養する少女たちの舞…南須釜の念仏踊り(福島県玉川村)
8月14日、玉川村の南須釜でおこなわれた南須釜の念仏踊りを見てまいりました。
南須釜の念仏踊りが奉納されるのは、4月3日に東福寺でおこなわれる大寺薬師祭、8月14日の新盆供養の年2回。
8月14日は東福寺で踊りを奉納した後、地域の新盆の家々をめぐり、亡くなった方を供養します。
4月3日の衣装は小袖ですが、8月14日は浴衣です。とはいえ、蹴出しに手甲、脚絆、足袋、菅笠と衣装は結構重装備。見るぶん、撮影するぶんには華やかでいいのですが、女の子たちは大変そう(;^_^
あ、この念仏踊りは、6歳から12歳くらいまでの女の子たちによって奉納されます。
詳しくはコチラをどうぞ↓
今回は本当に写真中心にご紹介します。またまた半端ない枚数を撮影してしまい、選ぶどころか開くのも大変に…。撮り過ぎるクセをなんとかしたい(;^_^
踊り手の女の子たちと保護者、保存会の方は、朝から地区の集会所に集合。少女たちの身支度とお化粧をして、まずは記念撮影。今回は南須釜を中心に村内の女の子24名が参加しました。
南須釜の念仏踊りも、やはりコロナの影響を受けていて、通常通りおこなわれるのは、4年ぶりだそうです。
毎回のことですが、どこまでアップしていいものやら迷う。
ホント、鮮やか。この色彩、ずっと見たかったのでした。
と、ここで雨が本降りに。今日は朝から雨が降ったり、止んだりしていましたが、ザーザーと本格的に降ってきました。だけど、女の子たちはカサをさせません。菅笠はかぶってるけど、衣装は結構濡れています。
東福寺に向かう前、保存会の皆さんに続き、供養塔の周囲をめぐり、踊りを奉納します。先頭の着物姿の女性は唄を唄う方。男性の皆さんが楽器を演奏します。
緑と供養塔と、鮮やかな着物の対比が美しい。幻想的な光景でした。
女の子たちもそうですが、保存会の方も大変そう
東福寺へ。坂道を上がって本堂へ。東福寺は薬師堂があったり、舎利塔があったりと、歴史を感じさせる風情ある寺院でした。今度ゆっくり参拝したい。
薄暗い境内に衣装が映えます。
光の量が足りないせいか、AUTOだと露出オーバーになったり、コントラスト強すぎたり、出来がマチマチでした。
おそるおそる…
見ている分には素敵な菅笠ですが、絶対暑いと思う。
通常は東福寺の境内で踊りますが、この日は悪天候につき、本堂の中で踊りを奉納することに。保存会の会長さん、村長さん、教育長さんに続き、住職さんのお話があって、その後、踊りが披露されました。
保存会の男性が楽器を鳴らし(名称聞き忘れ)、女性が唄を歌います。保存会の方も大変。民俗芸能を守るという熱意を感じます。
扇子を使った舞。
綾竹と呼ばれる道具を使った舞。
東福寺で踊りを奉納し、小さい子たちはここで解散。年長の14名で、新盆の家をめぐります。
水を飲んだり、携帯型の扇風機で涼んだりして、暑さ対策。
撮影枚数がどんどん増えていく…
1軒目のおうちでの供養を終えて
新盆のお宅には、14名でうかがい、10名が踊りを披露、4名が休憩というローテーションでめぐります。踊りは全部で30分前後と結構長いのです。
華やか…!
2軒目のお宅へ。今年は9軒まわるそう。例年よりも多いそうです(例年は4、5軒だと保護者の方がおっしゃっていました)
わたしはここで、撮影を終えましたが、女の子たちと保存会の皆さんは、雨のなか、畑の中の道を通って3軒へ。「今年は午後までかかるんじゃないかな」と保護者の方がおっしゃっていました。
日を改めて、保存会の取材をさせていただくことになりました。一度途絶えた念仏踊り再開のきっかけや保存会のこと、現在の課題などについて、お話をうかがいたいと考えています。
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