〈会津若松への旅2024〉エピローグ〜ミュージアムからはじまる好奇心♪学びのシンクロニシティ
会津若松への旅のエピローグというよりは、モノローグのような内容ですが、この旅と、この旅の記録を通して感じたことを書き留めておきます。ご興味のある方は、読んでいただけると幸いですm(_ _)m
見出し写真は、福島県立博物館のエントランスホールに「さわれる・けんぱく」の第3弾として展示されていた、湯川村の勝常寺の薬師如来像の複製です(国宝)。
複製とはいえ、お姿を(パンフやネット以外で)拝見するのは初めてのこと。優しく、穏やかなお姿に癒されました。
このほか、分野別展示室では「祈りのふくしま8」として、「個性豊かなほとけたち」と題し、如来や菩薩とは異なる個性を持つ仏様の像が展示されていました。
なかでも、チラシに使われていた吉祥天が美しくて、目の保養をさせていただきました。
今回の「祈りのふくしま」で展示されたのは、おもに「天」や「明王」と呼ばれる仏さまたち。
仏教発祥の地であるインドでは、もともとの神々が仏教に取り入れられ、新しい「仏」が生まれました……とここでインド神話を調べに行ったら、沼どころかブラックホールが待っていた! ヤバイヤバイ、一時撤退です!
インド神話の神々を仏教世界の守護神としたものが「天」と呼ばれる存在。梵天、帝釈天のほか、四天王と呼ばれる持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)、弁財天、大黒天、吉祥天……など。
密教における称号で、仏教世界の最高位とされる「如来」が、人々を導くために怒れる姿に変化した「明王」。不動明王や愛染明王などがそれにあたります。
現在、わたしの好奇心は「縄文から古墳時代への古代史」と「記紀」と「神社」の関わりに向かっています。しかし、インドもそうですが、日本でも時代が進むと、「神道の神」と「仏」が密接に結びついていきます。いずれはその変遷を知るため、そして、仏教の真の教えを学ぶことになる……そんな予感がしています。
久しぶりに博物館へ行ったことで、そして、その記録を書き留めたことで、好奇心がガンガン刺激されています。
今回は残念ながら見学できなかったけれど、総合展示の古代のコーナーは、古代史の知識が深まるたびに、理解できるようになり、知識が脳細胞に深く浸透していくような気がします。
分野別展示の「民俗」のコーナーでは、奥会津の冬の暮らしに「もっと奥会津を体感したい!」という気持ちがわきあがってきたし、仏像を見てはありし日の“仏都会津”をめぐり、磐梯町の慧日寺を開いた徳一さんの足跡をもっと辿りたくなったり…。
今回だけでも
・縄文時代の交流
・縄文時代の福島
・奥会津
・慧日寺と徳一
・仏教
・猪苗代湖
・インド神話
などなど…。
本当にこれ以上好奇心の向かう先を広げても、収集がつかなくなるばかりか、「何もみにつきませんでした!」になりそうなので、まずは「縄文から古墳」「記紀」「神社」について、学びたい。
もしかしたら、これからどこかで、さらに好奇心を刺激するものに出会うかもしれません。そのときは、そのときで、サクッと路線変更するつもりです。
……実は昨日から「胆沢城」「エミシ」というワードが浮かんでは消え、浮かんでは消え…。これは次回の〈三春町への旅〉で、坂上田村麻呂ゆかりの田村大元神社について書くからだと思われます。
坂上田村麻呂とエミシ、前九年・後三年の役、頼朝と奥州藤原氏の戦いなどなど、「エミシとヤマト」「陸奥とヤマト」も興味のあるテーマ。近々、郡山市田村町の田村神社にも参拝する予定です。
帰りは、先週の〈猪苗代町への旅2024〉では、電車利用のため見られなかった猪苗代湖に立ち寄りました。
ここでも好奇心が刺激されてしまったりして…。
上記の福島県が設置した解説によると、猪苗代湖に流れ込む長瀬川は酸性河川。その影響で酸性貧栄養湖のため、魚類は比較的少ないそう。
今回の企画展「縄文DX」では、法正尻遺跡からは漁ろうに使う石錘(せきすい)が大量に出土しており、法正尻で暮らしていた縄文人が、猪苗代湖で「内水面漁ろう」をおこなっていたと考えられると解説されていましたが、縄文時代も酸性貧栄養湖だったのでしょうか?
そして…長瀬川…?
どこかで見たことがあるような?
と思ったら、先日アップした〈猪苗代町への旅2024〉⑤でご紹介した土津(はにつ)神社の鳥居前を流れる土田堰! この堰の水は、長瀬川から引いたものでした!
なんてことはない、シンクロニシティですが、見たこと、聞いたこと、学んだことが“つながった”と、わたしが感じた瞬間が最高に楽しいのでした。
これからも、学びのシンクロニシティがたくさん起こることを願い、ワクワクしながら、次の旅に出かけたいと思います♪
次回は〈三春町への旅2024〉。なんだかんだ、旅を楽しんでいるなあ、わたし…。
土田堰について詳しくはコチラ↓
※備忘録的にリンクを残します
〈会津若松への旅2024〉