何気ない一言の呪縛 | 心理的安全性とタコ糸の話
この前スーパーでタコ糸を買いました。パッケージにはブタの絵と“煮込み料理に”の文字が踊っています。
名は体を表すと言いますが、本来タコ糸は凧(タコ)を飛ばすための糸です。いつから豚を縛るためのモノになったんでしょうか。笑
心理的安全性
心理的安全性という言葉があります。環境や雰囲気を指すようですが、これって相手次第だと思ってます。
心理的安全性は、 他者の反応に怯えたり羞恥心を感じることなく、自然体の自分を曝け出すことのできる環境や雰囲気のこと を指します。
私からみて、心理的安全性が抜群に高いヒトがいます。要は話の分かる人です。打ち合わせはサクサク進みます。私を凧のように羽ばたかせてくれるタコ糸のようです。笑
一方で、心理的安全性が低いヒトもいます。要は面倒臭いヒトです。話す内容や伝え方を慎重に選びます。私を豚のように縛るタコ糸のようです。笑
何気ない一言
20代の頃はよくおじさん社員から「若いんだからやりたい事やりなよ」と言われる事がよくありました。
当時「やりたい事」がなかった私(今も笑)はずっとこの言葉が引っかかってました。
30代半ばになってやっとわかったんですが、飲みの席でおじさん社員に言われる「やりたい事やれ」は「気負いせずに、思い切り働け(但し、迷惑はかけるな)」の意味です。
気を遣わないでねというただの挨拶だと今は捉えています。
もし、私がこの言葉を間に受けて「夢だったパン屋になるために退職する」とおじさん社員に伝えたとしても、彼らはピンと来ない、むしろ混乱すると思います。
ややこしいですね。
これが紐解けたのは年の功です。笑
励ましは、時に逆効果
例に挙げたやりたい事やれは心理的安全性を高めたい励ましなのかなと思います。
やりたい事やれ
=気負いするな
↓
君が何をやっても大目にみるよ
↓
心理的安全性UP
しかし、私の中では逆に働いていました。
やりたい事やれ
=オレの若い時はやりたい事やってた
↓
やりたい事がないやつはダメ
↓
お前はダメ
↓
心理的安全性down
嘘みたいな話ですが、
こんな勘違いって結構ある気がします。
勘違いでお互い不幸にならないために
このような不幸を防ぐためにはどうすれば良いでしょうか?私はこれに尽きると思います。
心理的に安全な人(=面倒臭くない人)に
解説してもらおう
面倒臭いヤツは何をやっても面倒臭いと思います。これは私も含めて年長者はリスク有りです。そして長年改善されなかった性格の抜本的改革は不可能です。
面倒臭いヤツにならないよう気をつけたいと思います。
さいごに
我々が思っている以上にヒトは変わらないし変えられないと考えています。小手先の対処療法で凌ぐしかないと思っています。
冒頭のタコ糸の話に戻りますが、縛るのではなく、風を掴んで飛躍をサポートするような存在になりたいですね。それではまた。