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料理をしているとたくさんいいことがある

僕は中学生くらいから、ちょっとだけ料理に興味を持ちだして、そのままずっとずっとやっているから、生きてきた年数の半分くらいは料理に興味を持っている事になる。

料理は幅広い年代と会話になるし、興味も好き好きもそれぞれだ。個人的にこれほどまでに友達と仲間が作れるコンテンツは無いと思っている。

お酒もそうだけど、お酒はちょっと別のコンテンツになってくる。意外とお酒って、嫌っているひともいれば、そもそも身体に合わないってひともいるし、たくさん呑めないひとだっている。女性であれば、小さいこどもさんがいると呑めないひとがいる。(こどものせいじゃないけど)
つまりある意味においてはお酒というコンテンツはかなり狭い幅だという事だ。


しかし、興味はあるんだけど自分で作るのはそんなに好きではないし、得意でもないし、やった事がない、なんてひとに溢れているのが現状だ。
僕も、それに関してはちょっとびっくりしている。
僕の勝手な判断と想像で、ちょっとくらいはフライパンを持ってチャーハンとか作ったことはあるし、お味噌汁を作ったりご飯を炊いてみたりしたことがあるんだろうと思っていたが、意外と“そんなことはない”のだ。

包丁の持ち方だってわからないし、火が怖いひとなんかもいる。塩とか醤油、砂糖、味噌という調味料が意外と濃い味を持っているなんてことだって知らないひともいるのだ。
そーいえばそーだろなぁ。
料理をしないひとにとっての包丁なんて、ドラマとかサスペンスでひとを殺す道具でしかないし、料理だけ見ていたら、この中にいろんな調味料とかお出汁の旨味などが溶け込んでいるなんて思いもしないし、興味がなければ考えることもしないだろう。なるほどねぇ。(牛すじの煮込みが好きだけど、これが牛すじから出る旨味で美味しいということをわからないひとだっているのだ)


だって映画もそうじゃない。
自分達は映画って、どんなふうに撮っているとか、どんな期間で撮っているとか想像もできないけど、映画に必要なのは監督とカメラと俳優さんだけではない。音声さんだったりお弁当を発注とかするひとがいたり、動画の編集がいたり、衣装やメイクをするひとがいたりと、たくさんたくさん働いてくれるひとがいるのだ。エンドロールで流れてくるひとの名前の数だけひとが関与していてそれに携わっているとはわかるけど、とんでもない膨大な量のひと達がひとつの作品を作りあげているんだなぁって思うとちょっと感慨深くなるでしょう?

僕もあんまり映画の事には詳しくないからよくわからないけど、ひとが想像して細部を知ることなんて不可能だって事だし、それと同じで、料理に使われている味付けなどの調味料は、何が入っているかわからないひとがたくさんいるのだな。
これは焼いているの?煮ているの?漬け込んでいるの?炒めているの?とか、そこに使われているものはおろか、それに施している作業でさえ、よくわからない事がほとんどで、わからないまま食べている事だってある。


わからないひとがたくさんいるから不便だとか、気が利かないとか、そういう話ではなくて、新しく趣味を作る事を考えているのであれば、料理をすることをちょっとだけでも考えるといいかもしれないって事。
道具だってたくさんあるし、研究のしがいはあるし、発表する場面もあるし、知っていると、この先損はないし、いろんなひととの会話に参加するチャンスだって増えるし、飲食店に行くことやスーパーマーケットに行く事が楽しくなる…かもしれない!少なくとも僕はそうだった。


いや、無理にとは言わないんだけどね。


これから先、家にいる事が多いということもあるし、やってみて損はないかと思うんだな。



お料理をして遊ぼう、これからの僕は。

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二ノ宮金三郎
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