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感染対策ゲーム
服を着ていたり、靴下を履いている犬が増え、それがさも当たり前かのように人間と歩いている昨今。もう人類はマスクを付けないと生きていけない生き物になってしまったのだろうか?
ちょっとマスクを外して歩いていると、途端に白い目で見てくるひとがいたり、「マスクをつけろよ」と声をかけてくるひともいたりする。
避けるようにして2〜3m離れて歩かれたり、通り過ぎるのを待って歩き出すひとなんてひとも。
僕がマスクを付けていないからなんだろう。迷惑かけてごめんなさいね!
しかし、社会の流れを見るとわかるように“ワクチンを打っている”というひとも多い世の中になってきているというのも事実だ。
だけどそんなのは外から見たってわからない。世の中は汚いウイルスが蔓延していると思っていて、ちょっとマスクを取るだけでも
「姫様ー!姫様ー!マスクを付けてくだされー!」
と心配の視線と心の声が飛んでくる。
しかしそんなのはやったもん勝ちなのである、「お前がマスクを付けていないから私が感染するだろうが」と言わんばかりに嫌悪の視線と態度を取ったとしても、もはや正当な反応だったりするのだ。
もう、ひとの前に立つ時はマスクを付けているに越したことはないようだ。どこかのオヤジと一緒に飯を食って、そのオヤジの唾がピッピとたくさん付着した炒飯などまっぴらごめんだ。
ところで。
マスクを付けていないからと嫌悪の視線を向けるとは一体どういうことなんだろうか?
「自分は正しくて、あなたは間違っている」という見方なのか。
それとも、「私はキレイで、あなたは汚い」な感じなのか。どっちなのよ?
僕はどちらでもイイんだが、そこまでしてひとに嫌悪を投げつけるよりかは、自分がしっかり感染対策したらどうなのか?とも思ったりするのは僕だけなんだろうか?
相手に「ちゃんとしなよ」と言う前に自分がしっかりやるべきことをやるのは、感染防止に対して絶大な効果があると思うぞ。
未だに少ないのが、手袋をして買い物などを“していない”というひとだ。
多くの菌は口から入ってくる。菌はどこについているかというと、そう、今これを読みながら鼻をほじっているその手なのだ。手袋をつけたら相当の菌を付着させずに済むんだがよ。そこんとこヨロシクだぜ。
マスクはもう足りているのに、感染者が少なくならないという事は、どこからか口にか言っているという事で。
僕が怪しいと睨んでいるのは、やはり「手」だ。
本当に感染対策をしていて、いかなる方法においても感染だけはしたくないという方は、電車に乗っても何かにつかまったりして乗ったりもしないし、買い物の際はしっかり清潔な手袋をしている。そういう友人だっているし、高齢の方も見かけた事がある。天才かよ。感染対策の神なのかもしれないな。
自分がしっかりするのがめんどうだからといって、相手に求めるのは、「それは違うんじゃないか」って叩かれるんじゃないかな。
だからこそ、免疫力がどうたらこうたらと言っているわけだ。
何もワクチンばかりが自分のことを守ってくれるものだと「思い込まない」ようにしなくてはいけない。
たとえば、「ダイエットと節約とおじさん」というテーマのもとに生活をするとしよう。太ることとお金がかかることとおじさんに出くわすことは感染すると同じことのように考えるとわかりやすいだろう。
そうやって徹底した生活をしようと考えてみるといいんだ。
まずはルールだ。
自分は一生懸命痩せなきゃいけなくて、節約もしなくちゃいけない。それでいておじさんが好きじゃないから出くわしたくない。
ダイエットをするのにコンビニとお惣菜の揚げ物は天敵である。それは買いたくないから、コンビニとスーパーのお惣菜コーナーにはそもそも行かない。コンビニは割高で節約に向かないので絶対に行かない。
ジュースは太るし買えば高くつくから、そもそも飲み物は買わないようにしている。
飲み物は水筒に入れて持ち歩くことにしよう。
お酒コーナーはおじさんが多く生息しているのでなるべく行かないし、ダイエットに向いていないのでお酒はそもそもあんまり呑まないようにしている。たまに呑む時があるとしても、ひとの少ない時間帯にお酒屋さんにいくようにする。そうしたらおじさんに出会す事がないだろう。居酒屋なんてお金もかかるし太るし、おじさんもいる。絶対に行かない。
節約のために家庭菜園でもしようかと畑をやりはじめると、ほとんどスーパーにも行かなくてよくなった。
運動をしたいが、ジムに行けばおじさんがウヨウヨしているので却下だ。
プールにもいるからあんまり行きたくないな。却下。
となると、外を走るかウォーキングかな。それも人気のない時間で、おじさんに出くわさないようにしなくてはいけない、裏道を走ったり、住宅を抜けたりしたらいいかな。
あとは自宅でオンライントレーニングか、友人と会話でもしながら筋力トレーニングでもしようか。それがいいな。お金もそこまでかからない。
と、ここまで考えてもずいぶんひとに会う頻度や、すれ違う人数は減ったのではないだろうか?
ごめんよおじさん。悪気はないんだ。
ひとに何か言う前に、「できること」ってたくさんあるんだという話だ。
感染対策をしっかりしてて、「危ない、あのひとができてない、ワクチンが…、マスクが…、お酒が…」なんて話すひとに限って、誰よりもめちゃくちゃおしゃべりだったりするんじゃなかろうか?
いない?そういうひと。
「感染対策」というのは表向きな言い方であって、おそらく「あなたからは感染したくない」ってみんな思っているんだと思うのだ。
単に軽蔑と軽視してるだけ、したいだけなんじゃないかって事だよ。
そうしてる方がキモチイイからな。
昼寝でもして、免疫力を高めて元気出そうぜ。
自分を守る思考、これからの僕は。
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