Dについて③「プラトン」啓蒙とは何か👁「洞窟の住民たちへ」
「古事記と言霊」という書籍をご存じでしょうか?
タイトルの通り言霊について述べたもので、古事記はアメノミナカヌシからスサノオまでの計100柱の神々で言霊の用法について書き表している、という主張をしています。
こういった言霊の思想は太古の日本で用いられていて、傷を癒したり、物を浮かせたりすることすらできたとされます。
その技術は白村江の戦いでの敗戦により公から抹消されてしまいましたが一部の者たちによって引き継がれ、主に南朝(大覚寺統)系の者たちが現代に提示する形となりました。
それらの真偽はさておき、古事記と言霊に書かれる内容として興味深いのは
・古代の人々が五十音の一文字一文字に適切な心理作用(概念)を割り振り振ったこと
・それを元に単語を構築していったこと
・その技術を暗号として残すためのものが古事記の神生みの段であること
・その内容として五十音一文字一文字に神々を当てはめていること
これは正しく以下の記事で私が触れた、「りんご」という箱(クラス)に🍎の概念(プログラム)を組み込むことで、「りんご」を宣言すれば他者と意思疎通ができる、という主張と重なり、またこれまでの記事で述べてきた通り「概念」がそもそも神である、という主張とも重なるのです。
一方でこのことに対する危険性についても述べました。
時間経過の中で箱に組み込まれていた概念が自然に、もしくは意図的にもすり替わってしまうこと。
元々は組み込まれていなかった意味が付随すること
元々組み込まれていた意味が削られてしまうこと
他の言葉と混同されること
そして、概念から顕現する意味の多様さを隠れ蓑として「核」となる「本質」が見えなくなってしまうこと。
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