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2024年3月の記事一覧
【朔 #49】霞として身にまとわりつくだけで凝固しないのだけれど
水母こそ飼えないが、こういう詩岸の端緒を眺めているうちに心は松帆の浦の寒々しい岩に座っている。
時々、港を抱いて寝るから港が恋しくなるのか。常に抱くか、もう、手放すか。
最近、夢によく出てくるのは淡路島。しかし、実在のそれとはかけ離れている。海峡を繋ぐロープウェイがあったり、大きな豆腐屋の廃墟があったり、幹線道路沿いの山肌が絵島の肌に似ていたり。それだけ、淡路島が夢幻の土地になってしまったの