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夢シリーズ

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2022年10月の記事一覧

【雑文】夢日記 超訳風清書(令和四年九月〜十月)

【雑文】夢日記 超訳風清書(令和四年九月〜十月)

元記事

令和四年九月十六日 私は映画のような形で、つまりは第三者による視点で夢を見ることが多い。何台も様々な角度からカメラを回して、必要なカットを繋ぎ合わせた映像が私の夢、そのイメージである。
 私は母校の小学校に居た。その一室でTと二人っきりで座っている。但し、Tは別の小学校を卒業しているので、彼女からすれば全く知らない学校の教室に座っているわけである。二人横並びの机に座っていて、向かい合うこ

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【雑文】夢日記(令和四年九月〜十月)

【雑文】夢日記(令和四年九月〜十月)


令和四年九月十六日私に多い、映画方式。第三者視点。
私はTと母校の小学校、その一室で二人っきりで座っている。Tは別の小学校卒業。私は水仙の花が挿された陶器の花瓶を両手で包み込むように持っている。
T「複素数は……」
私「けれども、漱石の……」
T「湊かなえさんが島を散歩していて、私はずっとついて行ったら(私)君を見たんだけれどいつの間に来てたの?」
ここから私の視点。一人称視点。
私は沈黙した。

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【随筆】真に未経験とは何か

【随筆】真に未経験とは何か

 夢の中では未経験の現象に遭遇することはないとされている。特によく言われるのは死だ。我々は死んだことがないので、夢の中では死なず、死にかけると絶命の寸前で目を覚ます。
 夢と無意識には密接な関係があるとされる。無意識とは即ち、常に感覚、記憶を溜め込む領域なので、夢は記憶の再現・再構築であり、記憶にないことが再現されようもないので、夢には未経験の現象が起こらないというわけだ。但し、「常に」感覚、記憶

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