第12回大阪社会福祉士学会に参加して
2024.11.16 公益社団法人大阪社会福祉士会の主催で行われた大阪社会福祉士学会に参加してきました。
①基調講演「ソーシャルワークにおける独立型社会福祉士の機能と可能性を探る」
上記のテーマで、社会福祉士事務所カラーサ 横田一也氏による講演がありました。
今年度より独立型社会福祉士として活動を開始した私にとって、とても刺激的で、そしてこれじゃだめだなって、まだまだやれるし、やってかなきゃいけないと改めて感じた講演でした。
〇認定社会福祉士取得について
「認定社会福祉士になったからってもらえる報酬が増えるわけではないが、社会福祉士としての信用に繋がっていく」
→信用・信頼につながっていくという言葉が印象に残った。社会福祉士はあくまで資格であり、あとは一個人としてどれだけ信頼してもらえるか。
「衣笠にお願いしたい。相談したい。任せたい。」となれるかどうかだと感じた。
〇名称独占である社会福祉士
社会福祉士が名称独占であることに否定的なコメントが多い。実際に私もどこかでそっちの意見に引っ張られてしまっているところもあった。
しかし、「名称独占であることを過小評価していないか」「クリエイティブに動くことができる側面がある」との言葉にハッとさせられた。
社会福祉士として活動している自身が、可能性を狭くしてどうするんだ。
自分の価値を自分で過小評価していたと感じた。
「クリエイティブ」であること。
実習指導で学生や実習指導者と関わる際に、伝えいかなければいけないと感じた。
〇相談に対する対価の設定について
相談対価や業務範囲の内容をしっかり示さないといけない。
どこかで自分自身に何ができるのか。どんなことができるのか。そんなちっぽけな不安で、提示することから逃げていたのかもしれない。
ホント情けない。
〇独立型社会福祉士の強み
・地域性
まずは一つひとつの支援を丁寧に。社会福祉士だから任そうではなく、衣笠だから任そうになるように。
・支援の継続性
既存の制度でできるところではなく、今の環境だからできることをやる。
制度になじまないニーズに対応していく。
②分科会「大阪の独立型社会福祉士の取り組み座談会」
シンポジストとして
・川崎洋幹氏 エートル社会福祉士事務所
・坂根匡宣氏 株式会社ソーシャルプランニング流
・柳田明子氏 柳田明子社会福祉士事務所
の3人のお話を伺った。
三者三様のお話があり、それぞれがそれぞれの形を作り上げられていると感じた。
〇「社会福祉士です」で終わる(名詞で終わる)のではなく、「社会福祉士としてどうしていくのか」(動詞で終わる)を考えることで、可能性は広がる
クリエイティブな側面を強く感じた言葉であり、何者にでもなろうと思えば、なれるなぁと強く感じた言葉であった。
背中を押していただけた。
〇企業との連携
課題提起されているように、ソーシャルワーカーの収益の多くは、介護保険サービス・障害福祉サービスなどの政策・制度からの事業費や補助金がベースとなっているし、収益以外で考えても、ソーシャルワーカーがもたらす価値はあるのではないかというお話であったと感じた。
私自身、この点は本当に弱い。というかこの福祉分野において弱い人の方が多いのではないかと感じる。
そんな中以下を挙げていただいたのは、とても見える化できてよかった。
企業と社会福祉士の連携の例で挙げられていた
1.障がい者雇用されている企業への参画
2.社員の福利厚生(仕事と介護の両立、介護離職の防止)
3.企業が社会課題に対し、ソーシャルアクションする際の協働
③全体的な感想
今年度は、独立型社会福祉士に関するテーマを思う存分学べた。
スタートしたばかりの私にはドンピシャ過ぎる話題ばかりで、
本当に有益な時間であった。
ただ学べたでなく、次の行動を。足を動かそう。
残念な点は、やっぱり20~30歳代少ないなということ。
「参加する」のハードルがやはり高いのかな。というか会員になるがまずハードル高いんか・・。
そこは課題として残るなぁなんて考えていました。
ともかく密な時間でした。
講演頂いた皆様、本当にありがとうございました。