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涼宮ハルヒと邂逅
『涼宮ハルヒの憂鬱』という小説を、ご存じでしょうか。
たぶん、聞いたことがある方、実際に読んだり、アニメを観たりしたことがある方も、多いと思います。
私は、タイトルと主人公には見覚えがあって、有名な作品だし、熱心なファンがいるイメージなので、ぜひとも読んでみたいと思ってはいましたが、タイミングが合わずに、この年になってしまいました。
このままじゃ、一生読まずに終わってしまう気がする。
なぜだかそう思ってしまったので、ポチリ。
善は急げ。
思い立ったが吉日。
図書館のサイトで予約したら、すぐに借りられました。
便利な世の中ですね。
え、図書館でハルヒ借りられるの? と思いません?
私はそう思いました。
まさかハルヒが図書館にあるとは思いませんでしたよ。
調べてみるものですね。
『涼宮ハルヒの直観』までありました(最新刊の一つ前)。
ただし、イラストなしの角川文庫版です。
キャラクターは脳内再生しました。
さてさて、感想というほどでもありませんが、ハルヒ初対面の人間がどういう反応をしたのかを書いておこうと思います。
まず思ったのは、なんか読みやすい、ということ。
私は、純文学、というのかな、そういう歯ごたえのあるものを読むことは少ないのだけれど、THEライトノベル、みたいなのも読んだことがなくて、その間の、普通の(この表現が正しいのかわからないけれど)お話を読むことが多いです。
で、初めて、ライトノベルらしいであろうハルヒを読んでみて、なんかしゃべるように、まるで自分のひとりごとのように語りが進んでいく、というのが第一印象です。
これがライトノベルゆえなのか、ハルヒの特徴なのかは、比較対象がないのでわかりませんが……。
あと、物語独特の用語(?)が出てきて、ちょっと理解に時間がかかる、難しい、と思って、とりあえずそのまま読み進めたのですが、それでも物語が成立している、特にそれを完璧に理解していないからと言って、読書をするうえで支障がありませんでした。
理由を考えたときに、たぶん、読者である私と、語り手であるキョンくんの理解レベルが同じだったから。
語り手が状況を理解しきれていないまま物語が進むので、わからないままの物語が進んでいく。
だから、私が言葉や状況に混乱していても、最後まで読めたのかなぁと思いました。
お話の内容としては、先に書いたように多少の混乱はあったのですが、キャラクターがみんないいなぁ、今風に言えば、SOS団箱推しです、みたいな感覚になりました。
だれがいいって、決められないよ。
もしかしたら、ハルヒたちよりも、私が年上だからかもしれません。
思春期真っ只中、がむしゃらモードなハルヒたちを、若いねぇ、がんばれ~みたいな、影からこっそり見守る。
そんな気持ちでした。
でも、ハルヒたちと同じ年齢のころに読みたかった、という気もしなくはない。
というか、読みたかった。
一緒に青春したかった。
狂いたかった。
黒歴史になりたかった。
いや、そんなに激しくなくてもいいけれど、きっと、あの頃読んでいれば、またちがうハマり方をしたのだろうなぁ、と思います。
まぁ、どんな小説もそうでしょうけれど。
ハルヒ、続きも読んでみようと思います。
ではまた。