宮畑きぬ

みやはた きぬ 2002年生まれ。8月から始めました。アイコン・ヘッダー / ノーコピ…

宮畑きぬ

みやはた きぬ 2002年生まれ。8月から始めました。アイコン・ヘッダー / ノーコピーライトガール

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少しだけ、君の命をくれないか?

時間は、命だから。 今、少しだけ、君の命をください。 むかしむかし、あるところに、二人の子どもがいました。 一人は、世界に消えてほしい子。もう一人は、世界から消えたい子。 世界に消えてほしい子は、たぶん、この世界とそこにいる自分が嫌いになってしまって、世界が丸ごと全部消えたらいいのに、と思っていたのだと思います。 世界から消えたい子は、たぶん、この世界が好きでも嫌いでもなくて、そんな自分は消えてしまっても構わないんじゃないか、と思っていたのだと思います。 世界に消えて

    • だだびとのだぶん

      読書において、急ぐことほど、もったいないことはない、と思います。 絶賛、時間に追われております、二十二歳です。 小さいころから本を読むことが好きで、そんなに読書とか、文字を読むとか、抵抗はない方だとは思うのですが、今回ばかりは、悲鳴を上げております。 というのも、この三日間で、興味があるかないかわからない本を三冊読むことになりまして。 たぶん、一番私が解せないのは、興味があるかないかわからない、という部分です。 普段は、小説とか、エッセイとか、幅広く、文芸に入るものを読

      • 心の重力

        今日はなぜだか、心が軽い。 夏と秋の間に吹く、少しだけ湿度を奪われた、肌をそっとなでる、風のようである。 こんな日には、つい昨日、一昨日まで、頭を重くしていた、もう無理、だめかもしれない、みんな忘れてくれ、消えてしまいたい、そういう言葉たちがあったことさえ、遠い過去の出来事みたいになる。 本当に自分が抱えていたのかどうかも、定かではない、気がする。 きっと、「心が軽い」と気づいた瞬間から、また、徐々に重力を感じ始めるのだろう。 浮かんでいたときは忘れていた言葉たちが、地上

        • 彼岸花と桜

          ようやく秋めいてきた今日この頃。 高くなった空や乾き始めた風や道端に咲く彼岸花。 普段は意識することさえ忘れているような自然から、季節の移ろいを感じています。 彼岸花というのは、本当に不思議なもので、毎年、きっちり秋のお彼岸の頃に咲く気がします。 祖父の家の庭にもあって、今年は赤色の花が咲いたと聞きました。 去年は白や黄色もあったんですけどね。 今年はお休みみたいです。 そんなきっちりさんの彼岸花とは対照的なのが、桜。 この時期のニュースでもよく取り上げられているのを目に

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        少しだけ、君の命をくれないか?

          雲がある詩

          雲がある。 中原中也の詩を読んだとき、そう思った。 私はいわゆる文豪と呼ばれる人たちの作品を読んだことがほとんどないタイプの読書好きで、中也くんについても、「汚れっちまった悲しみに……」の文字を見て、あぁ、聞いたことある、と思った程度でした。 (つい、いつものくせで、中也くん、と書いてしまいました。私はなぜだか、有名人とか歴史上の人物に「くん」とか「ちゃん」とか「さん」とか、あだ名とかをつけて呼んでしまうのです。このまま進みますが、お許しください。ではでは、本題に戻ります

          雲がある詩

          読書の秋に向けて

          いくつか前の投稿で、十月までに読書ノートのレイアウトを考えたいということを書いて、この週末、鋭意制作中でございます。 読書ノートは、文房具メーカーのブログで書き方をまとめていたり、SNSで発信している人がいたりと、アイデアがたくさんあるので、そういうものを参考にしつつ、自分が続けられそうな塩梅にするにはどうすればよいかと、試行錯誤をしています。 前に、外国語バージョンの「#読書ノート」で検索したら、もっといろんな地域で生活している人のノートの中身が見られるんじゃないか、と

          読書の秋に向けて

          たまには、いいよね。

          みなさん、コインランドリーって行ったことあります? 私は、この前初めて行ったのですが、その便利さを知り、とてもとてもありがたく思いました。 実は、先日雨に降られてスニーカーが汚れてしまって。 洗わなきゃなぁと思ってはいたのですが、せっかくの三連休だしゆっくりしたい! と週末はしっかり休み、今週へ突入。 しかし、放置すればするほどやりたくない。 そして、お洗濯日和と言えるほどのいい天気で、罪悪感ももくもく湧いてくる……。 こりゃいかん、早く靴を洗わねば。 できるだけ手を抜

          たまには、いいよね。

          「機械音痴、お礼メッセージを設定する」の巻

          あたくし、機械のことは嫌いではないのだけれど、機械の方が愛してはくれないようなのです。 いわゆる、機械音痴ですね。 初めて自分のパソコンを買ったとき、Wordで作った文書を紛失したのが脳裏に残っていて。 「上書き保存」を何度も押して、頼むから保存してくれ! と念を送る毎日です。 そんな私が先月から始めたのが、note。 ほとんど衝動的に始めてしまったけれど(詳しくは「タンジョウビ・ハイ」をご覧ください(←宣伝してみた))、なんとか続いていて、我ながらすごいなぁと思います(自

          「機械音痴、お礼メッセージを設定する」の巻

          読書ノートがつけたいの

          最近ね、読書ノートなるものをつけてみたいなぁと思うようになりまして。 いろいろな人の手帳の中身を見て、アイデアを収集中でございます。 私の趣味は読書で、読みたい本をすべて購入すると破産してしまうので、図書館で借りて読むことが多いのです。 一応、貸出本の履歴は見られるのだけれど、タイトルを見ても細かい感想までは思い出せない本もあって、なんか申し訳ないし、ちょっと残念だし。 しかも、いちいちネットに接続するのがめんどくさいでのす(おい)。 そこで、これまた面倒だと思ってつけて

          読書ノートがつけたいの

          前言換言! やっぱり好きだ!

          前回の投稿で、好きな作品やキャラクターの秘密が描かれると、少しだけ熱が冷めてしまう、という話をしました。 その中で、ちょっとだけ、訂正というか、補足というか。 追記したいことができたので、今回はそれについて書こうと思います。 私は、前回、ミステリアスなキャラクターが好きで、その「わからなさ」に惹かれている、と書いたのですが、これは確かにそうなのだけれど、少し言葉足らずだったかもしれないと思います。 もっと、自分の心に正直に言うと、表情に出さない、行動がちぐはぐ、つかみどこ

          前言換言! やっぱり好きだ!

          好きなのに……!

          好きなキャラクターの秘密が暴かれると、ちょっとだけ熱が冷めてしまうのは、なぜなのでしょう。 ここ二週間くらい、ドハマりしているアニメがあって、毎晩寝る前にiPadで観るのが日課になりつつあります。 ストーリーも面白いし、推しのキャラクターもできたし、もはや箱推しというくらい、とにかくタイプな作品なのだけれど、話が進むにつれて、ハマり始めたころに比べると、少し盛り上がり切れなくなっている自分がいます。 (念のため書いておくと、これは作品をディスっているわけではなくて、私の気

          好きなのに……!

          共感っていいことでもわるいことでもないのかも

          何とはなしに見ていたテレビから、共感は必ずしも必要ではない、という趣旨の話が流れてきた。 私にとって、「共感」は、割と身近にあって、絶対必要とまでは思っていなくても、なんとなく、共感できる=〇、共感できない=△、みたいなイメージがあったかもしれないということに気づいた。 なんでもSNSのせいにするのは好きではないけれど、「共感」と言われてすぐに思いついたのは、SNSだった。 ♡ は、いいねとか、好きとか、わかるとか、そういうポジティブな意思表示として使われるようにできている

          共感っていいことでもわるいことでもないのかも

          晴れとか、雨とか、

          「晴耕雨読。晴れた日は田畑を耕し、雨の日は家で本を読むという意味です。」 中学の国語の授業で、先生がこう言ったとき、私は、「晴れの日も、本を読みたいなぁ」と思ったのを覚えています。 本を読むって、ちょっと、不思議な体験だと思う。 私の身体は、現実のここに存在しているのに、感覚のほうは、本の中にいる。 登場人物たちと同じような年齢、見た目、能力で、まるで仲間のように一緒に過ごし、彼らが敵と戦い、難事件を解決するさまを、すぐ傍で見ている。 本を読むとき、身体と感覚が、別々に存

          晴れとか、雨とか、

          ヴィトンと赤ちゃんと私

          はむはむはむはむ……。 赤ちゃんが、ヴィトンのバッグを噛んでいた。 スーパーに着いて、今日の夕飯は何にしようかしら、と考えるともなく考えていたら、すれ違った家族に、というか、赤ちゃんに、目を奪われた。 まだ髪の毛もしょろんしょろんで生えそろっていない、ガーゼのつなぎみたいなのを着て買い物カートのチャイルドシートに乗せられているその子は、ハイブランドでおなじみの、ヴィトンのバッグを両手で抱え、その持ち手を、ばっちり噛んでいたのだ。 それたぶん高いやつだよとか、お母さん!

          ヴィトンと赤ちゃんと私

          22歳、真夏のプチ冒険

          久しぶりに、自転車に乗りました。暑かったです。疲れました。 真夏に自転車で移動するなんて、おうち大好き人間で、必要最低限の外出しかしない私には考えられなかったことだったのですが、今日の私は違いました。 自転車で、お出かけしてきました。 往復一時間くらい。 電動じゃないです。 自分でこぐやつ。 今、自分にこれだけの体力があったことに、驚いています。 私を外へ誘ったのは、文房具。 前回の投稿で書いたのですが、マイブーム=文房具となっている私は、暇さえあればネットで文房具関連の

          22歳、真夏のプチ冒険

          モブキャラリングノート

          最近、個人的に文房具熱が高まっている。 もともと、文房具は、人並みか、それよりもちょっと好き、くらいのポジションで、文具コーナーに入ったらとりあえず一通り見る、くらいには好きだった。 それが、このところ、暇さえあれば、ユーチューブで文房具関連の動画をあさり、あらゆるオンラインショップで文房具を見まくっている。 完全に、マイブーム=文房具、である。 中でも惹かれるのは、ノートだ。 学生時代のノートは、B5のキャンパスノート一択だったのだが、今は、もう少し小さいサイズで、ちょっ

          モブキャラリングノート