屋根と屋根のあいだに

雨降れば傘のよう、
涙すれば胎内のよう、
渇けば湯屋のよう。

屋根ひとつ、
屋根ふたつ、
屋根みっつと生まれ。その

ちいさく、ちいさくなった空には、
あたらしい星がひとつ。

屋根と屋根のあいだには
望遠鏡など星甲斐も無いなどと、どこかの屋根の
湯桁は唄う。

いいなと思ったら応援しよう!