【映画批評】#24「スオミの話をしよう」令和に三谷とフジはもう要らない【捨て身の公開説教】
三谷幸喜が「記憶にございません!」以来5年ぶりに手がけた映画監督・脚本作品「スオミの話をしよう」をゲンナリしながら振り返る。
批評どころではない、これを世に出して平気なアホの三谷とあの時ホリエモンに買われておけばよかったボンクラ企業・フジテレビを心配しながら、作品以前のものづくりに対するナメた姿勢をひたすら突く、こちらに何のメリットもない捨て身の公開説教!!
鑑賞メモ
タイトル
スオミの話をしよう(114分)
鑑賞日
9月15日(日)8:40
映画館
あべのアポロシネマ(天王寺)
鑑賞料金
1,600円(休日会員価格)
事前準備
予告視聴
体調
すこぶる良し
点数(100点満点)& X短評
地中に埋まっとけ!一生出てくんな!
※点つける価値なし!!!
あらすじ
こんな映画紹介するのもアホらしいので、拒否!
予告だけ貼っといたらぁ!感謝しいや!!
以下、公開説教
働いている方がよっぽどマシな2時間
地元の政治家に裏金渡す方がマシな1,600円
※表現が粗野です。文句あるならアホの三谷へどうぞ。
うわぁ…三谷こんなことなってんのか、キツ…というのが素直な感想。もうかける言葉がない、ひたすらどうでもいい映像が2時間、目の前を駆け抜けていっただけでした。映画代払ってブルシット・ジョブをさせられたかのような不快さが自分を覆います。↓は鑑賞直後の感想です。事故にあった気分でした。
こんな程度の低い作品の内容を触れてもしょうがないので、普通に説教します。
三谷!フジ!黙って聞け!!
お前らが幅利かしてた平成は終わった。用済みだ。
退場するか、今一度心入れ替えて取組むか、今決めろ!!
脚本とか話の構成とかの弱さやダメなポイントにツッコミを入れたいというよりも、一体この映画で何がしたいの?どう思われたいの?という疑問が何よりまず浮かぶ。観た人でまともな人は大体思うはずだ。三谷ファンでも思うんじゃないかな。これを面白いという人は…あとは察してくれ。
それと合わせて、本当に三谷本人がこれを面白いと心底思っているのか、というとてつもない心配が脳を支配する。
もしそう思っているとしたら、もうこいつにつける薬はないと断言する。大丈夫かこいつと素直に心配している。さらにこんなのに大金を用意して、手綱を持たず、好きにさせるフジテレビも同じくだ。こんなボンクラ企業は凋落して当然だ。放送免許返上一歩手前の非常ベルが鳴っていると言えよう。
章タイトルのとおり、働いている方がよっぽどマシな2時間、地元の政治家に少しばかり裏金として渡した方がよっぽどマシな1,600円、おれたちのあべのアポロシネマの貴重な1スクリーン占拠、それらを平然と無に帰する態度で撮られた最凶最悪の映像兵器だ。新手の強制搾取と言っていいだろう。
何がここまで思わせるかの理由を端的に言うと、真剣に作られた形跡がまるでないから、である。お話にならない。人をバカにするのもいい加減にしろとしか言いようがない。
ハッキリ言うと、まず批評する対象として俎上にすら上がっていない。それぐらいひどい。捌くまでもないということだ。逆にそれでも俎上に上がってくるなら、もう文字通り三谷本人を捌いてしまいそうなぐらい、はらわたが煮えくり返っている。
演者も気の毒すぎて、みてられなかった。特に宮澤エマ。本当にマネージャーさん、ちゃんと仕事選んであげてくれと強く要望する。
あえてバイネームで挙げて申し訳ないが、あの役はラランド・サーヤあたりにやってもらえばいいぐらいのコントキャラである。というより、コントと呼ぶには到底足りない、文字通りくだらないどうでもいいやり取りの連続だ。宮澤エマのようなちゃんとした女優さんを使うのは心もとない。本当に気の毒だった。長澤まさみ含めて他のキャストに関しても同じような感想だ。彼らは何の問題もない。
今年、3本の映画にブチギレた。「ボーはおそれている」「ルックバック」「映画クレヨンしんちゃん」だ。
これら3作はブチギレたものの、自分との考えや思想のギャップから生まれる齟齬、内容についての基本的な指摘を強めにしていたり、少ないながらも良いポイントを見出すこともできた。
「ボー〜」はアリ・アスターが世界をみる目線が自分とは相容れないものの、その一貫した作家性と挑戦的な取組みは目を見張るものがあった。単に自分が彼の発するメッセージを受け付けないだけだ。
「ルックバック」は批評拒否の記事をあげたが、気に入らない理由は明確で文章化できている。そのうえでこの作品の魅力や評価される理由自体は理解できている。藤本タツキの初期衝動で書き上げてしまった暴走を慮ることも可能だ。
「映画クレヨンしんちゃん」はこの中でも一番キライでかなり強めに酷評したが、主要キャラはしっかり魅力的だった。豊富なシリーズのうちの1作がダメだっただけで、このコンテンツ自体の可能性はまだまだ残されている。辛辣にはなったが、いずれ立て直すだろうと信じている。
上記3作はいずれも程度の差こそあれ、真剣に作られているのは間違いない。だからちゃんと【批評】をした。自分の考えと相いれなくてもだ。
本作「スオミの話をしよう」はそれらが何もない。何もないから批評のしようがない。前述したとおり、日本国民の貴重な2時間をただただ搾取する映像兵器だ。本当に何もないし不快になるだけだから、人にすすめられる代物ではない。他人の貴重な時間を奪うことなど、気が進まないに決まっているだろう。
【頭を空っぽにして楽しめる】は
考え抜かれた脚本に対してのみ有効
三谷はこれを理解できていない。だからアホだと断言する。
こういう固定ファンがついたアホ監督のクソつまんない映画を観させられたときにこういうことを言って擁護するやつが一定数湧くが、こういうアホを持ち上げてホクホクさせるだけのイタいファンに忖度する道理はこっちには1ナノもない。
(福田雄一も多いよなこういうの、お前らいい加減にしろよマジで)
本作を観た翌日、「侍タイムスリッパー」を観た。めちゃくちゃに面白かった。間違いなく今年の邦画を代表する一作だ。
低予算自主映画ではあるものの、もの凄~~く考え抜かれた脚本で、それこそ頭を空っぽにして作品に身を任せれば、しこたま笑って泣けて大満足できる内容だった。
一方で本作はどうだ?
「どういうこと?」「何してんのこれ?」「全然つながらんやん」「キツイキツイ」「減る心機~減る心機~♪」と、頭を空っぽにしたくてもいちいち詰まるのである。しかもすごい頻度で!ほいでから結論もどうでもいいことばかり。話の流れというパイプに詰まったクソが逆流してきて、こちらにぶっかけられているような感覚に陥る。こんなもの不愉快以外に何と表現すればいいのか?全く考え抜かれた形跡のない脚本といい、作品内のおっさんたち同様、長澤まさみを自分が見たいように見せたいという卑しさといい、みっともねえなおっさん、という感想以外思いつかない。
こんなもん、ダークウェブにあげとけレベルの激ヤバ映像である。未だにこれを観たことを呪っている。泣きたいぐらいだ。
しかもこんなリスクのある文章まで書かされて。
(→書かなくていいのはわかっています、ツッコミ無用)
これまで三谷作品の映画は「清須会議」しか観たことがない。これもつまんなかった記憶だけ残っている。何で観たのかも内容も全く覚えていない。どうでもいい枠だろう。
「古畑任三郎」は概ね好きと言っていいが、観たのは小学生の時分だ。
大人になって見返すと、マチャアキ、田中美佐子、明石家さんまのエピソードが好きぐらいであとはだいたい雑だなという感想かどうでもいいと思っている。
「古畑」以外のドラマ作品は全く知らない。そもそもドラマの脚本が誰なのかは気にしていない。それでもクドカンとこいつはイヤでも耳にする。(クドカンは好きです)
「古畑」は割と雑な犯行を先出しして、古畑が犯人をじりじり追い詰めるという決まったフォーマットがあるので、話を作りやすかったのもあるだろう。ある程度の制約とルールを与えれば、それなりのものを作れる作家=テレビ屋がいかにも好きそうな人材ということだ。所詮、その程度である。
「鎌倉殿の13人」の成功も大河ドラマというフォーマットとNHKという制約機関の功績もあったと考えられる。三谷が取り組みやすい環境だったし、バックアップも手厚かっただろう。
ただフジはアホなので、こいつに自由とそこそこのカネを与えて映画製作を投げっぱなしジャーマンで全任せしてしまった。それがすべての元凶だ。
三谷もちょっとだけ空気は読めるようで、豪華な出演陣の高額ギャラとのバランスを鑑みて、シチュエーションを限定することでそっちの予算を圧縮する術を交換条件として差し出した。
そうしてナメた態度で作った作品が結構動員できるとわかり、しめしめと言わんばかりにクオリティの低下に目をつむり、歪な関係をずるずる今まで続けて来たというのが自分の見立てである。
最初の映画ヒット作「THE 有頂天ホテル」が興収60億円、その後30~40億を安定的に稼ぐも、「ギャラクシー街道」は13億と一気に低下。この間、料金値上げもあったため、徐々に風速が弱まっているのは顕著だった。それでも安定収入源としては使える監督だったのだろう。
とはいえ今回の映画は危機感があったと思う。本作は長澤まさみを主演に据えての大勝負だったかもしれないが、その状況でこのデキである。やはり絶望的と言わざるを得ない。バブルのパヤパヤノリから未だに脱することができないアダルトチルドレンという名の平成の遺物である。さっさと撤退願いたい。
まあでも~こんなので~初週1位~興収30億円は見込めそうとのこと。本当におめでたい国である。平成の遺物とともにこの国が沈むのを待つのみなのか?気が遠くなる。
最後に重ねて言いたいことだけ言わせてもらう。
おい三谷!死に体のフジと一蓮托生でっか?
一生みっともない姿を晒して生きなはれ。
オレはマジメにやらないなら退場しろって言ったぞ!
続けるなら客からボロクソ言われることから逃げるな!
そこだけ覚悟しとけ!
いずれにせよ、お前の映画は今後一切観ない。時間のムダだ。
お疲れ様でした。
今後こんなナメた映画を避けるよう、善処します。
今年ぶっちぎりのワースト映画確定です。
目障りなので、今すぐマントル近くまで埋めてください。
二度とこんなクソ映画とは会いたくないです。以上!
まとめ
客層も含めて、本当に平成の遺物って感じでした。失われた30年の映像化という意味では成功かも。トラウデンちゃんの気持ちが今ならわかります。これ以上は勘弁してください。
最後に
裏に「ラストマイル」「夏目アラタの結婚」「ナミビアの砂漠」「侍タイムスリッパー」と骨っぽい新作邦画が並ぶ中、こんな映像兵器に身を削られる道理はありません。黙って上の4作ほかから選んでもらえばよいかと思います。絶対に本作だけは避けてください。それでも観に行くなら、責任は取りません。
特に「侍タイムスリッパー」は、本作を観てダウナーになってた自分を【ゴーデスの体内に取り込まれたウルトラマングレートがゴーデスを突き破って脱出するシーン】ぐらいの爽快感で癒してくれました。
次回はゴキゲンな映画批評をお届けします。
YES!!侍!! NO!!スオミ!!
本当に不快な文章を展開してごめんなさい。
それでも読んで、同意いただけた方には感謝しかありません!!
ありがとうございました!!!!!