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落語ベストナイン⑦

落語の演目で野球チームのベストオーダーを組む「落語ベストナイン」。ラストバッターは、1番への繋がりも考えて「厩火事」としましょう。

【  9番  キャッチャー  「厩火事」  】

ラストバッターは、ピッチャー「火焔太鼓」とバッテリーを組む「厩火事」です。9番はピッチャーの打順になることが多いようですが、次の1番バッターへ回す重要な打順です。そこの繋ぎの役割を考えて、あえて「厩火事」のほうを9番にしました。

「火事と喧嘩は江戸の華」という有名な文句があります。トップバッターの「大工調べ」は、大工の棟梁が大家さんと喧嘩になってしまう噺です。「厩火事」の " 火事"  から、"火事"で家が焼けると "大工" の出番で、その大工が"喧嘩"をしてしまう「大工調べ」へと打線が繋がるということで、いかがでしょうか。

キャッチャーは、「女房役」と言われます。「厩火事」の主人公は、おさきさん。どっちつかずではっきりしない、優柔不断な性格なので、相手にとって捕らえ所のない好リードが期待できるのではないでしょうか。髪結いさんですから、腕があって甲斐性のあるプレーヤーであることは確かです。

それでは、「落語ベストナイン」のベストオーダーのおさらいです。1番はイチローならぬヨタローの「大工調べ」 、2番は小兵の業師「時そば」、古典落語の強力なクリンナップトリオは「芝浜」、「文七元結」、「らくだ」、その後の「死神」も名前からして怖いバッター、ラッキーボーイの「富久」、チャンスをおじゃんにする「火焔太鼓」、ラストバッターは「厩火事」。

選出理由やポジションは、「落語ベストナイン」記事①~⑥を、合わせてご覧いただけますと幸甚です。メンバー入れ替えのアイディアがありましたら、是非教えて下さい。


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