小説サークル・グローバルエリート
彼らの小説感想を書くまえに…
私がグローバルエリート(通称グロエリ)というSF小説サークルと出会って何年くらいか。 2024年3月時点で7~8年。そこそこ長いな。サークル結成以前から面識のある作家もいたりして……。
何を隠そうグロエリメンバーたち、とにかく「圧」のクソ強メンズが揃いもそろって大概にしろと言いたくなる良作品を毎回排出してくれている。良作というのはどういうSF作品か。それは、社会を、技術を、トレンドを、衆生を、文化を、世相を、新鮮さを、時を、などを見据えたSF作品だ。少なくとも私個人にとってはそうで。
彼らが創る作品はアマチュアであるにもかかわらず確固たる才能により抽出された活きの良い上質小説だ。表現は奇抜かもしれないけど読者はきっと彼らの旨い脳汁を飲む(読む)ことになるだろう。
それも一重にサークルCEOとリクルート担当らの目効きは極めてたしかで、それが間違いなく作品のクオリティ保持の基盤となっているのがわかる。読書好きの方は是が非でも文学フリーマーケット(略して文学フリマ)へ足を運び彼らの脳汁(作品)を手にしてもらいたい。そこいらの書店では手に入らない力のこもったSF小説に出会えるはずだ。またSF作品研究にも良い参考となるだろう。
幸運なことに私はリアルサイエンティストらの傍らでその仕事ぶりを垣間見れる場にいる。かたや遠く日本にサイエンスでフィクション小説を創るグロエリを作品やSNSを通じて見ることができる。両者は「サイエンス」という現代の土俵でそれぞれ最前線で勝負する強硬な者たちだ。グロエリは同人SF小説ジャンルにおいて未来の一つの可能性を見せてくれるサークルである。同人SF小説界隈を彼らを通じて覗いていくのも楽しいものだと私は考える。
また彼らのタスクは執筆絶叫タイムだけでない。彼らは日本社会の立派な担い手としそれぞれ身命を賭して働く成熟したおっさn……大人たちなのだ。日々の労働やプライベートの合間を縫っての執筆、どこにそんなエネルギーを蓄えているのか。どこからそんな執筆へ熱いのリビドーが生まれてくるのか。どうしてこうも毎回ポンスカポンスカと良作を産み出せるのか。到底私の想像の及ぶところではないし、ときにそれを恐ろしく感じることすらある。
「死ぬなよ」切にそうねがう。
俺たちは「休まない」彼らは言う。
熱く強い気迫は見上げたエリート根性だと思う。
彼らの作品が世に創れ続ける限り、私はこれからも関心を寄せ変わらぬ敬意を持ち続けようと思うばかりだ。応援してるホント。
ちなみに私には頒布作品のうち三作しか書籍として手元にない。(画像の三冊。しゃあないやん、こちとら海外民の事情云々)なので、このサークルの他作品が今後私のもとに書籍でやってくるかは信頼できるありがたい協力者筋に全てかかっているので、とりあえず手元にない分はKindleにて購読していく所存。(次回『鯨の仔』はKindle購入。海外民にとってKindleは日本の書籍購入最強ツール)
末文であるが、書きおく感想が作家ら心の片隅で幾ばくかの執筆へのエナジードリンクになることを目論みこれをグローバルエリートの紹介文としておわる。(エナドリ与えてペシペシとか酷い読者愛)