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子どもに自信をもってもらいたい時:園でしたいこと・保育者が心がけたいこと

10月、11月と、幼稚園の巡回相談は繁忙期です。

就労されるママさんが増え、定員割れする場合が多いようです。
幼稚園の魅力として、キンダーカウンセラーを置くのはどうだろう。幼稚園のスクールカウンセラーになりたい小林です^^

さて、本日の話題。

子どもに自信をもってもらいたい時:どんな対応をしてますか?

巡回相談に挙げられるお子さんは、ちょっと生きにくさをもっています。

〇理解できること
〇集中できる時間
〇空気をよむこと
〇コミュニケーションをとること
〇体を動かすこと など

たとえば

だから色々トライするのが怖かったり、他者にみられるのが嫌だったり、うまくいかないことが重なって自信をなくしていたりします。

そんなとき

幼稚園保育園でしたいこと


〇理解できるように、スモールステップを踏ませる
〇少しのお手伝いをして、成功体験を積ませる
〇25%ルールで、結果でなく過程をほめる
〇できている部分を承認する

そんなときには、上記のような対応が定石ですね。よくコンサルテーションでお話させていただいております。

お子さんは生まれ持って成長欲求が備わっていますから、できる喜びというものを感じやすい環境を大人が作ってあげたいです。

でも

もうひとつ、めちゃくちゃ大事なことがあります。

それは…

園生活でとあることができなくても、あなたはあなたでとても大切な存在。あなたが生まれてくれただけでもうすばらしいことなんだと感じられること。

自分が自分に安心して大好きだよと言えること。

最初のすることは成長欲求を満たすような声掛けや環境設定です。こちらは、承認欲求を満たすこと。根本的に受け入れられていると感じさせてあげることと言えるかもしれません。

こちらは、言うのは簡単です。育児書にも沢山書かれてありそう。でも、これを感じさせてあげることって非常に難しいんです。(私も2児の母としてめちゃムズです)

どうしたらよいのか。

先生自身が心がけたいこと


先生自身が、デコボコがある自分自身を心から認めて、自分全体を受け入れている姿勢を見せること。(*人間、誰にもデコボコがあります。私も、先生も、子どもも…)

そのためには

「何かやってしまった!!」「失敗した!!」「怒られる!!」「何をしてもうまくいかない…」時、先生自身が自分責めではなく、自分に優しい言葉をかけることを積み重ねることが大切です。

自分責めしがちな大人は、子どもの成功のときに承認する傾向があるかも…。失敗したときにも受け止められる体験を、自分自身のなかで重ねてほしいんです。

難しい状況のときにも、コンパッション(やさしさや思いやり)を向ける態度を育むとも言えます。

子どもは身近な大人の、大人自身への態度も自然とモデリングします。

「コンパッション」という言葉は使いませんが、先生自身にも25%ルールで過程をほめてみませんか?とご提案することが多いです。


まとめ


子どもにもっと自信を持ってほしいとき、園での具体的な声掛けや環境設定を見直すことも大切です。

さらに、

先生自身が失敗してツライとかそんな時に、心から優しい言葉をかけ、前を向くまで自分と一緒にいる姿勢を育んでいく。

両者の掛け算で、子ども達の自信の芽が育っていきます。


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