平安時代の毒きのこ対処法
2024年の大河ドラマ「光る君へ」放映中です。
大昔からきのこ好きな日本人、平安時代でも日常的にヒラタケ、マツタケなど食べていましたが、現代のように生産体制も整っておらず自然からの採取のため、毒きのこの誤食もあり中毒事故も起きておりました。
その証拠に平安時代の医学書「医心方」と「医略抄」に毒きのこの対処法が載っており、
「地を掘ってそこに水を溜めよくかき混ぜ、その泥水を1~2升(約1800〜3600ml)飲む」
「大豆を濃く煮てこの汁を飲む」
と記載されています。
泥水を飲んだ後はおそらく飲んだ後吐き出すのがセットで体内に残った毒きのこや毒成分を泥で吸着して排出する効果があります。
現代でも毒きのこ以外でも誤食や毒素排出のため、胃管から直接生理食塩水を胃に入れ吐き出させる「胃洗浄」する医療があるので有効だったと思われます。
洗剤など薬物を誤って飲んでしまった場合も牛乳を飲み吐きやすくしたり、粘膜や胃壁を保護する対処法があるので濃いめの大豆汁も効果があると思われます。
この治療法はその後民間でも定着していき、江戸時代末期まで伝えられていきました。
脂汗をかきながら腹を抱えて穴を掘り泥水をすするロバート秋山やはんにゃ金田、NHK大河でしか描写できないでしょう。
あるのかな?大河見てないけどちょっと見てみたい…。