月経が辛くてピルを飲み始めたら超快適になった話(前編)
皆さん、こんにちは。竹田きのこです。
お久しぶりのnoteです。
最近暑すぎて何もやる気起きないんですよね。ついこの間までは、「寒すぎて何もやる気起きない~😫ずっと寝てたい~😩」って思っていたのに。
家のエアコンが暖房として機能してから、冷房として機能するまでのインターバルが余りにも狭すぎませんか?
当然の如く、私の自律神経は悲鳴を上げて完全に終了しましたね('ω')
さて雑談はこの辺にして、本日はタイトルの通り、ピルについてのお話をつらつらと書いていこうと思いますよ。
※例の如く、これは私がピルを飲むことに至った経緯や、飲み始めてどう感じたか等、あくまで個人的な感想と体験談ですので、参考程度にしてください。感じ方には個人差があります。ご了承ください。
飲み始めた理由は月経異常があったから
私は以前から、不快な症状に悩まされていました。
『月経が全然安定しない…😥』
『月経痛が酷くてつらい…😢』
『イライラ、眠気で仕事に集中できない…😢』
そんなことを繰り返すのは辛くなったので、思い切って婦人科に相談にいきました。その結果、「月経困難症」や「月経前症候群」があることが判明して、併せて避妊もしたい、その意思を伝えた結果、ピルを飲むことになったというわけです。
今更聞けない?月経についてのあれこれ
そもそも月経ってどういうものか、皆さんは考えたことはありますか?
月経といえば、「女性が毎月子宮から出血する」もの、「イライラしたりする」もの、「おなかが痛くなる」ものだ、という断片的な認識はあっても、案外その仕組みは知らなかったりする人も多いです。実際私もそうでした。なんか毎月おなか痛くなって血が出てきてめんどくさい、ぐらいな認識でした(;'∀')
「月経周期」は、月経の始まった日から次の月経が始まる前の日までの期間で、一般的に25~38日ほどを1周期として繰り返されます。その周期の中で大きく、
①卵胞を育て、女性の魅力が特にアップする『卵胞期』
②育った卵胞から卵子が排出される『排卵期』
③排卵後の卵胞が黄体に変化する『黄体期』
④妊娠が成立せず不要となった子宮内膜が剥がれ落ちる『月経期』
の4つに分けることができます。こうやって分けて呼ぶとなんかかっこよくないですか?…え、私だけ…?🤔(時期の呼び方に関してはいくつかの呼び方があります)
女性はもともと、卵巣の中に卵子の元になる「原始卵胞」というものを約40万個持っているとされていて、この原始卵胞が脳からのホルモンによって「成熟卵胞」に育つのが卵胞期です。また、卵胞からは、子宮の内側の壁である「子宮内膜」を厚くする働きを持った卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、妊娠に備えた身体づくりが同時に行われていきます。私の子宮と卵巣はマルチタスクをこなしているのに、私自身はまるでマルチタスクをこなせないので、全くこの臓器たちには頭が上がらないわ🤦♀️
卵巣内で成熟卵胞が大きく育つと、その中から卵子が排出されます。これが所謂「排卵」というものです。これが起きる時期を排卵期と呼んでいます。排卵された卵子は、卵管という管の先でキャッチされ、卵管内を進み、一番太くなった部分(卵管膨大部)で精子が来るのを待ちます。女性の中には、排卵時に痛みを感じる人もいて、「排卵痛」と呼ばれています。これ、意外と知らない人も多いかも?私はたまに感じます。ちくっとした感じの痛み。
排卵が済んだ後の卵胞は、「黄体」というものに変化します。この黄体が主に黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌することで、より子宮内膜を厚くして、来る受精、着床(妊娠成立)により適した環境づくりを手助けします。この時にイライラや眠気、だるさなどの「月経全症候群(PMS)」の諸症状が出やすい時期といわれています。許せん…許さんぞ…さんざん私を苦しめやがって…👿
月経前症候群について詳しくはこちらもどうぞ https://www.seirino-mikata.jp/disorder_mens/pms/
黄体期に精子が来ないと卵子は受精卵とならず、子宮は約2週間受精卵を待ちますが、受精卵が到着しないうちに徐々に黄体から分泌されるホルモンの量が減っていきます。妊娠が成立せず、厚くなった子宮内膜が不要になると、子宮を収縮させる成分(プロスタグランジン)が分泌されることで子宮内膜を剥がして、体外へ排出する「月経」が起こります。この月経が起こる時期を月経期と呼んでいます。
よく月経の時に下腹部痛を訴える女性がいますが、このプロスタグランジンが過剰に生み出されて「月経困難症」の諸症状になっている場合があるということなのです。あんなにお腹が痛かったのはプロスタグランジンお前のせいなのか!!!!😨(ほかの器質的な病気が原因である場合もあります)
月経困難症について詳しくはこちらもどうぞ https://www.seirino-mikata.jp/disorder_mens/dysmenorrhea/
月経については下記のサイトが分かりやすかったので参考にしました。皆さんもご覧になってみてください。 https://www.hininno-susume.jp/ja/home/pregnancy/learnfemale/mechanism/
この周期をしっかり繰り返していることで、正常な月経といえるのですが、女性のホルモンバランスは思ってる以上に繊細で、ストレスや環境などでバランスを崩してしまいます。
また、子宮や卵巣に病変がある場合などにも、月経や排卵に異常が起こります。
月経痛は、初潮を迎えた女性の多くが経験する痛みでもありますが、思わぬ病気が隠れている場合もあるので、痛みや量、色、状態などをしっかり確認して、何かおかしいと思うような変化があれば、放置せずに受診したほうがいい場合もあるのです。
※また、この仕組みにより妊娠も起こるので、妊娠の仕組みについては、こちらをご覧になってみてください。 https://www.hininno-susume.jp/ja/home/pregnancy/knowhow/
ピルってどういうものなのよ
ピルには、月経の仕組みの際に記載した卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類の女性ホルモンが含まれていて、飲むと血中のホルモン量、特に黄体ホルモンの量が増えます。
配合されている卵胞ホルモンの量によって、「中用量」「低用量」「超低用量」などに分類されます。避妊に失敗し、事後に服用して避妊効果を得る、アフターピルと呼ばれる緊急避妊薬と、継続して飲んで避妊効果を得る経口避妊薬の違いはこういう部分にあったりします。
また、低用量や超低用量のピルでも、「OC」と「LEP」という2種類の呼び名があり、OCは避妊用(自費)ピル、LEPは治療用(保険適用)ピルの呼び方として認知されています。この違いについては後述します。
一般的にピルと聞いてイメージするのは継続服用して避妊効果を得る「低用量」や「超低用量」のOC、LEPのことが多いようです。
また、低用量ピルは、ホルモンの配合比率によって、1相性、2相性、3相性の3種類に分けられます。
1相性のピルはすべての錠剤が同じホルモン量なので、初めて飲む人にも適用しやすいのが安心です。
2相性、3相性は飲む日付によってホルモン配合バランスが変化するので、より自然な月経のバランスに近くすることができるのが利点です。
ピルは基本1日1錠、毎日決まった時間に服用するのが、基本的な飲み方ですが、飲む期間によっても違いがあります。
最も一般的なのは1日1錠で21日間服用したのち、7日間休薬(薬を飲まないか、もしくはプラセボ錠)する、周期投与です。休薬の7日間の間に、無排卵での出血が起こります。
そのほか、77日間服用した後7日間休薬するという連続投与ができるピルや、出血が起こったタイミングで自由に休薬し、最長120日間連続で投与可能なピルもあります。これらのタイプは、月経困難症による痛みの軽減のために出血の機会を極力減らすことが可能なタイプといえます。
これってつまり、毎月来ていた辛い月経が、3~4か月に1回のペースになる、というイメージなんです。そんなの可能なのかよ!と思う方も多いと思いますが、できるんですよ…!(勿論、人によって相性があるので、必ずそうなるというわけではありません。)
それぞれの投与法にメリットがあります。周期投与は女性の身体の自然なバランスに近いので無理なく続けられるでしょうし、長期の連続投与は月経困難症が辛い方にとっては、その痛みから解放され、楽になる方法でしょう。
長期投与のピルは保険適用のピルになると思うので、月経痛が辛く婦人科で月経困難症と診断された場合は、治療として選択肢の1つになると思います。
ただ、月経困難症などは基本的に一生付き合っていく病気であると考えたほうがよいでしょう。治療のために数日や数週間服用して治って、そのあと飲まなくてよくなる薬剤と違い、服用をやめればまた辛さや痛みは戻ってくるものです。
避妊は必要なく、治療だけをしたいならば、低用量ピル以外にも、黄体ホルモン単剤製剤であるノアルテンや、や黄体ホルモン(プロゲステロン)の受容体に作用するディナゲストなども選択肢の一つです。
また、お産を経験した方で暫く子供を望まないというケースの人には、IUDやIUSも選択肢に上がりやすいでしょう。
ミレーナなどはお産を経験していなくても、子宮の形に合えば装着は可能だそうですが、子宮口がかたいため、装着時に結構痛みがあるようです。(勿論個人差はあります)
年齢を重ね、低用量ピルだと血栓症リスクの高い人にはミニピルも視野です。
様々な選択肢がありますので、相談して決められるようにしておきましょう。
ピルはなんで避妊や月経困難症に効果的なの?
ピルを服用すると、本来なら卵胞や黄体が出している卵胞ホルモンと黄体ホルモンを薬で取り入れる形になるので、脳は「なんだ、ホルモン足りてるんじゃん」と勘違いして、これらのホルモンを分泌することを抑制してしまいます。この仕組みを「ネガティブフィードバック」というらしいです。なんかかっこいい名前じゃないですか?魔法みたいな…(?)
この仕組みにより、卵巣では脳からのホルモンの指令を受けなくなるので、卵胞も育たず、排卵も起こらなくなります。つまり、受精させなくすることで避妊ができるというわけです。
休薬期間に入ると、今までピルで取り入れていたエストロゲンとプロゲステロンが身体の中で枯渇状態になるので、通常の月経サイクル同様に子宮の内膜が剥がれ落ち、月経が訪れることとなります。
そうなると、
「ピルを飲んでも月経は来ちゃうって結局わずらわしい!!」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ピルにはプロゲステロンも含まれているので、子宮内膜も厚くなりにくいので、月経の量が減り、辛い月経痛から解放されやすくなります。
個人差がかなりありますが、私がピルを飲んでいる人に話を聞いてみると痛みや量が軽減した人もいるようです。個人差が大きい分、体験談がどれ程の参考になるかはわかりませんが、そういう人もいるということは、休薬期間に月経はきても、いつものよりも楽に済むかもしれない、ということなので、始める一歩に安心感がありますよね。
ピルには保険適用と自費のものがある
ピルの概要について記載した際に少し触れましたが、低用量・超低用量ピルはOC、LEPという2種類が存在します。
「避妊をする」ために使うのは自費のピル(OC)、「月経困難症の治療」のために使うのが保険適用のピル(LEP)、といったような感じです。
現状日本では、ピルを服用するとなった場合には婦人科への受診が必須です。自費のものでも、保険が適用されるものでも、医師に相談することが求められます。
海外から個人輸入したものを使うといった流れを推奨するサイトもありますが、個人輸入したピルを服用することはあくまで自己責任です。ピルも薬である以上、効果だけでなく副作用があり、稀なケースではありますが命にかかわる重大な副作用も報告されているので、正しく服用するようにしましょう👌
書きたい事多すぎるわ
長くなっちゃったので、実際私が飲んでいるピルの種類や、副作用については次回の後編でお話していこうと思います。
こんな長い文章なのに、皆さんわざわざここまで読んでくださって、本当にありがとうございます…( ^ω^)
noteめっちゃ書いてると楽しいんだけど、時間が湯水のように溶けていくんですよね。この現象にもかっこいい名前つけたいんですけど、なんかいい案ないですか?募集してます。
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