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建設現場を統括できないゼネコン。その背景。

興味深い記事。

【記事の概要】
・全国各地で相次ぐ工事現場の事故
・建設現場は一歩間違えれば命を失い兼ねない
・仕事を円滑に進める配慮が必要⇒そのためにはチームワーク
・しかし、連携を取りまとめる人が時代と共に変わってきている
・総力を挙げて完成を期するということがなくなってきている。

何度か「2024年問題」を取り上げているが、工事現場では今後さらなる問題が山積みとなっている。そんな中、チームワークが安全な現場を作る鍵というのはごもっともで、連携が取れなければ危険な現場が生まれてしまう。

例えば、工事現場には鉄骨や部品、工具といった様々な障害物が多い。いくら安全に気を付けているとはいえ、その現場を担当するのは初めましてどおしの人。個人プレーで行えばそれぞれが持ついつもの癖が、かえって相手のテリトリーを侵しかねない。

そうなると、例えば工具をいつものように置いていたところに、何も知らない職人が通りかかって足を怪我したとか、全然あり得る話なのだ。

そのような状況にならないように、現場を指揮するべきなのが元請けとなるゼネコンだ。しかし、建設現場によっては工事開始から竣工(建物が完成するまで)に10年近くかかる物件さえある。

これまで終身雇用が当たり前だった日本にとっては、ゼネコン職員が同じ現場で数年働き続けており、そして統括をしていたので現場で協力体制ができていたものの、昨今は終身雇用もなくなり転職が当たり前となってきたため、同じ現場に残り続ける社員も少なくなった。

またSNSによって「建設現場はきつい」といったような口コミに左右されてゼネコン(建設業界)への就職も減り、人材不足から現場よりも人が辞めないようにする環境づくりに徹底する会社も増えている。

そのため、元請けでさえも互いが初めましての社員で構成され、また物件が進む間に所長以外が変わるといったような状況も起こっている。

安全な現場を作るためには、それを指揮する担当者が携わり続けなければならない。働きやすい環境も大事だが、現場を統括することができる人間を育成することも、人の命が係わる場所では重要なのだろうね。

今日も来てくれてありがとう。


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ナカヤマシュン
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