ホームホスピスとはなれたわたしの日常
中二の長男はとにかく手のかかる子だった
小六まで横についてつきっきりで
一時間以上かけて毎日宿題をみてあげていた
川に行くとか釣りをするとか
遊ぶ時もついてくことが多かった
土日ともなれば小さかった下の子二人と犬を連れて
一日中近所を歩いて回っていた
昨日は午後から2時間のZOOM
次男と長女は近所の子と三人で
ヨモギとフキノトウを摂ってきた
小五の次男は食べれる草と料理が好き
ヨモギは煮だしてお茶に
ティックトックで見たというキャラメルポップコーンも作っていた
長男は丘を越えたところにあるローソンで買い食い
たい焼き屋でお土産も買ってきてくれた
「スマホが欲しいラインがしたい」と言う
彼の保育園時代は八割がた別世界の住人で
お遊戯の時は一人棒立ち違う動き
小五までテレビのない暮らしをしていた
そんな彼のラインをしたい発言
たい焼きだって
たいがいすることはイタズラだったから
何悪いもん渡してくるん?という疑いの目
ZOOMで疲れた空腹にいいタイミング
用事しながらぱぱっと食べちゃったけど
一人犬の散歩しながら考える
わたしが大事にしたいのは何なのか
フキノトウもたい焼きも
ありがとうは言ったけど
もっと大事に食べたらよかった
一緒に採りに行ったらよかった
もちろん家族は大事で
亡くなった母のことも好きだったし大事に思ってた
子供のことももちろん好きで大事に思ってる
わたしの時間を何に使うか
大事な気もちだけじゃ伝わらないこともあるし
取り返しのつかない時間もある
とってもよく怒る目の見えないお婆さん
だいぶ彼女の動きと好みを掴んできたから
もうあんまり怒らせないし
冗談だって言い合える
彼女に対峙する時間集中して
彼女のことを考えたから
絶妙な間合いと関係性を作っていけてる
その人に向いてるから仕事だから
一週間仕事して疲労がたまって
休息も取りたいし自分の勉強もしたい
新しい褥瘡の知識もコンチネンタルケアも
知りたいこといっぱいあるし二度寝もしたい
ZOOMの予定も入れちゃって
今日も彼らはそれぞれ興味の赴くままに
彼らの世界で
後悔しないように時間を使う
時々立ち止まって家族を思う
まずは自分がご機嫌に
本日優先すべき課題は
確定申告とフキノトウの天ぷら