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ホームホスピスのきっかけわたしの家族

97歳の義祖父が亡くなろうとしている
わたしは18年前に東京の山奥で林業体験のワークショップに参加して旦那さんと出会った
関西から関東の大学に進学していた旦那さんは
結婚後実家に戻ることになり
わたしは1歳だった長男とこちらでの暮らしをスタートさせた
今から13年前のこと
結婚する時は若かったので
離れた旦那さん家族のことなど全く考えもせず
ただただ旦那さんとの結婚に突き進んでいた自分がいる
同居生活がスタートする時もあまり何も考えていなかった
もともと考えなしのところがあるのだと思う
結婚て不思議なものだ
純粋に旦那さんが好きで結婚して
気づいたら旦那さんの家族が家族になっていた
自分の親ではないしお爺さんでもない
はじめは違和感感じることも多かったけど
慣れとか愛着とか?持ちつ持たれつ
今ではやっぱりわたしの家族だと思えるようになっている
元先生の立派だったお爺さん
徐々に弱ってきて丸くなって可愛らしく甘えるようになっていた
そして今
多分あと数日という状況
肉体が滅んでいく姿は
見慣れない人には恐ろしく近づきがたいものかもしれない
特に子供には
昨日はお爺ちゃんの頭を洗った
500円で釣って小五の次男が一緒にしてくれた
お金で釣ることは普段めったにしないこと
なんとなくさせてみたくて言ってしまったわたし
それでも彼はしてくれた
これは大人の自己満足だけど
出来てよかったという感想
死を身近に感じること
老いてく姿を目にできること
それがしたいと改めて
見せてくれてるお爺ちゃんに感謝
させていただいているという気持ち
若い時にはなかったな
年を取るのも悪くない

お爺ちゃんは3年前の正月の抱負で
「家で死にたい」と言っていた
「叶えるよ」と言ったわたし
その時初めて家で死にたいを叶えられる自分に気がついた
わたしは家を建てられないしプログラミングとか分からない物を売るとかも出来ない
でも家で死にたいを叶えられる
そんな自分に気がついた
そんなわたしってすごいじゃんて思った
ここで死にたいを叶えられる自分を広く世の中に活かしたいそう思った
そこからホームホスピスつくりたいにつながった気がする
看させていただいている今
家族になった事実
出会いとご縁に感謝
立派だったお爺ちゃんのケアができるわたしはラッキーなのだ

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