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「今ここ」の限界

■ 「今ここ」の限界

私はヨガのインストラクターを6年・ヨガラジオのパーソナリティーもやったので、「今ここ」、大得意でした。今回はその反省?も込めて。

実は、クライミングは、究極の「今ここ」。つまり、マジで集中しないと、落ちて、死ぬって、ありえます(笑)。

(余談ですが、多動の人には、座る瞑想より、クライミングのほうが集中しない訳に行かない分、おすすめです)

それで長らく、調子よくやってきたわけですが… 今ここ(”マインドフルネス”と言う別名)が通用しない場もあるということを、去年一年で学びました。

どういうことか?

実は、貧血などの、本当にフィジカルに原因があると、当然のことですが、

「今ここ」をいくら実践しても、幸福にはなれません。

希死念慮には効果がありません。

逆に、「死にたいなぁ… 見つめてみた…、ああ、ほんとに死にたい…」と、

”今ここしてしまう” かもしれません。

今、橋の上で、身を投げようとして靴を脱いでいる人に、

心配するな!瞑想しろ!って声かけますか?かけませんよね?

で、現代日本で幸せになれないと嘆いている人の半数以上が、希死念慮の軽るーいバージョンだとすると? 例えば、最近、増えている自閉症スペクトラムやASD,ADHD、HSPが、希死念慮の軽症バージョンだとすると?

死のうとしている=幸せになれないのっての、本人のせい?

いや、

 セロトニン分泌が適正でないせい

かもしれませんよね? 

発達障害も、認知症も、鬱も、セロトニンの障害とみることができる一面があります。

■ 現代の食事に栄養が含まれなくなっていること

しかも、その栄養欠損って、
 
 マクロビ実践しているなどの意識高い系

の人のほうが、むしろかかるんですよ。

コンビニ弁当&インスタント食品の人がなるなら、ともかく。

 特に家族のために健康的な食生活

を頑張っているほうがなりやすいっていうのが、現代的…というか、

 え?!陰謀??

とか、思っちゃいますよね…。だって、結構、”だまし”が、入っている。
”だまし”と言うべきか、”社会悪”と言うべきか…。

たとえばです。これは最近、栄養相談で実際にあった事例です。

クライエント:「チョ〇ラBB取っています」
コンサルタント:「全然十分な含有量入っていませんね」 
クライエント: 「なぜ日本企業は十分な量入れていないのでしょう??
         私は長年、騙されてきたのでしょうか?」

分子栄養学では、必要なビタミンB群って、それぞれ必要量は個別に出ていますが、大雑把に言えば、50㎎以上です。そのため、B50とか、B100とか表記されます。(B50なら、1粒にB群が50㎎入っているサプリ)

で、チョ〇ラBBって全く、効く量が入っていない。でも、効能に書かれたことが間違っているわけでもない。表示に偽りがあるわけでもない。

ビタミンB欠乏には、チョ〇ラBB!って思って信頼してきた人が、騙された気になっても仕方ないですよね?

  誰も悪い人がいないのに、問題は依然として起こる。

社会全体が、栄養学に限らず、そんな感じで、あっちにもこっちにも、”だまし”が仕掛けられており、

  これまで信じていたことがガラガラと音を立てて壊れていっている

のが、現代。今ここ(笑)。

えー、だまされたー!!って気持ちに嫌がおうにもなってしまいます。

 「そんなの聞いていないよー!」

と思っても、

 「自己責任でしょ、調べていないお前が悪い」

と言われたら、終わりです。これは詭弁なのですが。でも、日本人はそう躾けられていますよね?

だから、「今ここ」とつぶやきながら、現状を受け入れるっていうのでは、全然、問題解決にならず、むしろ、

 問題からの現実逃避

にすらなります。

そうすると都合がいいのは、誰?ってことです。

チョ〇ラBB?それとも B50? 「今ここ」推進している人?

スピが一時期、非常に流行りましたが、理由は、
 
 失業者が増えたから。

現代では、”これまでの流れ”で「普通の人」や「いい人」をやっていると、かなりな確率で、無駄にお金を払っている、とか、商業主義に利用されている、とかになります。

そもそもマーケティングと言う手法が、売る側に都合が悪いことは言わないという手法だとビジネススクールでも教えられています。物事は、良い面と悪い面が表裏一体であるにも関わらずです。

今までのいい人だとぼられるから、と言って、悪人になる必要はないですが、かなり疑り深い人というか、慎重な人にならないと、

 自分の健康すら守れない、という異様な時代

です。それは、

 「今ここが現実逃避になっていないか?」と疑う心

も含まれるっていう話でした。

『夜と霧』で”今ここ”が、ガス室に送られるという試練に勝つものではなかった、ということをちゃんと再度、認識したほうがいいですね。

今ここブームも、もう終わり気味です。


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