症例別②メニエール病
メニエール病で来院される方もいらっしゃいます。
これまでかなり高い確率で治癒してきましたので、患者さんの紹介でメニエール病の方が来てくださります。
中には看護師さんもいますし、病院の関係者が患者さんを紹介してくれる時もあります。
メニエール病は、病院にとって原因がわかりづらい症状なのでしょう。
実際にレントゲンを撮って、メニエールと診断しても薬を処方するくらいしかやれる手立てはありません。
メニエールの方は増える一方で、病院の待合室にはたくさんの患者さんがいるようです。
西洋医学では30年も前から現代病といわれ、現在でもハッキリした治療法がありません。
今はそんなことはないでしょうが、一昔前まではこめかみに穴を開け鳥かごのような牽引機を装着して24時間牽引するという恐ろしい治療法や、耳の中から水を抜くような治療もあったといいます。
どちらも、平衡感覚からくる症状として考えられた治療法なのでしょう。
ここからは、メニエールに対しての治療法と見解を述べさせていただきます。
メニエールの患者さんの特徴として
1)首の筋力が弱い
2)歯並びが悪く、顎関節がズレている
3)身体のねじれ
代表的なことで言えばこの3つでしょうか?
この3つに共通していることは頸椎に対しての筋肉による歪な圧迫です。
1)首の筋力が弱い
筋力が弱いからといって、頸椎に掛かる負荷(頭を支えている)は変わりません。
弱い分、掛かる負荷は増えていってしまいます。
【筋肉は負荷が掛かると萎縮する】という習性があるので、結果掛かる負荷が萎縮を強めてしまい頸椎への圧迫が増えます。
メニエールの患者さんの特徴として筋肉がペラペラに近い方が多くいらっしゃいます。
2)歯並びが悪く、顎関節がズレる
噛み癖があると顎関節はズレます。
例えば左で噛む癖があると顎関節に向けて掛かる負荷が増えてしまい、左は深く右は浅くでバランスが崩れます。
癖ですから気がつかずに成長していきます。
気づいた時には歯並びが悪くなったり、アクビをしたり、くしゃみをした時に顎が外れ痛い思いをしたりもします。
頸椎を被っている筋肉も左が発達し、右側は萎えます。
頸椎も負荷が掛かり萎縮が強い方に引っ張られ歪んでいきます。
それで頭を支えてるのですから、より筋肉のバランスが崩れます。
3)身体のねじれ
筋肉整体 Cares の理論を述べます。
筋肉はねじれます。【YouTube ケアーズchでご覧下さい】
デスクワークが多い世の中になりました。
座ってなにもしてないから負荷が掛かっていないではなく、一番掛かる姿勢が実は座るなのです。
力は関節を折り曲げることで力を発力します。
座って負荷を掛け続けることで萎縮が成長し、座っている姿勢が常態化してしまいます。
この姿勢を寝る時にも維持しようとします。
身体を折り曲げ横向きになって寝ている方は要注意です。
噛み癖があり萎縮が強い方を上に、逆に伸びきってしまった方を下にして寝ていませんか?
これは萎縮が強い方を上にした方がゆとりができ、寝やすいからです。
枕で顔を押さえつけられる事で噛み癖に加え、より筋肉のバランスは崩れていきます。
この負荷の掛け方で、癖をより強いものにし頸椎を圧迫するのです。
メニエールの方は頸椎の回りを被っている筋肉のバランスが崩れている方がほとんどで、このバランスを整えることが大事なのです。