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読書記録②
今回読んだ本は尾崎世界観さんの「苦汁100% 濃縮還元」です。この本はクリープハイプの尾崎世界観さんが綴った日記のような本です。2016年7月~2017年2月まで日々の出来事が書かれています。
前回の読書記録はこちらから
尾崎さんの表現は独特で、ただの日記ではない彼の良さが存分に発揮されています。クリープハイプやバンドマンが好きな人にはもちろん、読書好きな方には必見の内容になっていると思います。
2016年11月22日
私は誰の悪口も言わない。
そんな奴は信用できない。
ちゃんと人を好きになったことがないのだろう。
大好きです、愛してる。と、
大嫌いだ、死ね。は
限りなく似ていると思う。
また、文庫化に際し、50ページ以上の最新の日記「あとが記」も追加収録されていて申し分ないボリュームになっています。
2020年2月26日
起きたら
世の中が変わっていた。
大規模なイベントの
自粛要請が出て、
イベントが軒並み
中止になっていく。
積み上げたものが
たやすく流れるのを
ただぼうっと見てた。
液晶画面に表示された文言は、
どれも何かを押し殺してる。
クリープハイプも
3公演の延期を決めた。
わたしが好きな箇所は数えきれないくらいにあるのですが、なによりライブ中の彼らの心情が事細かに描かれていて「こういうことを考えているんだな」と彼の心の中を覗いているような気持ちになりました。自分の好きな人の考えをたくさん知ることができて本当に読んで良かったなと思いました。
きんぐたいの今日欲しいもの
第171回芥川賞候補作の「転の声」です。著者は先ほどの読書記録で紹介した尾崎世界観さんです。音楽だけでなく、作家としても結果を残し続けている彼が本当にかっこよくて大好きです。自分もまだ読めていないですが、いずれ購入して絶対に読もうと思います。みなさんもぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。