別府旅。アート好きにはたまらないホテル
小学生の頃 よく祖母のふるさとである大分で夏休みを過ごしました。
広大な土地に大きなお屋敷が3つ。
鬼の面が飾られた寝室で眠り、母屋に行くには日本人形が飾られた部屋を通らなくてはならない。庭には大きな池、泳ぐ鯉。
敷地内の山でご先祖様のお墓参り。
文字面だけ見るとTRICKの舞台になりそうな場所ですが、採れたての野菜にお米など食料豊かな土地柄 おっとりと優しい方が多く、どこに行ってもみんな可愛がってくれました。
そんな大分はおんせん県。30代になってから一層好きになりました。
特に別府は最近おしゃれなホテルが続々とオープン。あまりにも素敵だったので、別府旅で楽しめるような場所も併せてご紹介します。
甘味茶屋
別府旅のスタートは大分の郷土料理を食べて欲しい!
ここは最高に実家感。別府、由布院に1店舗ずつあります。
最もおすすめはだんご汁。(だご汁とも呼ばれます)小麦粉をこねて薄く帯状に引きのばしただんご、たくさんのお野菜を甘めのお味噌汁に入れたもの。
冬の時期にはこたつに入っていただきます。
おだんご好きの方には、もう1品。「やせうま」もおすすめです。
先ほどと同じく平たくのばしただんごにきなこと砂糖をまぶしたおやつ。
どれも優しい味で、気分はほっこり。のんびり宿に向かうことができます。
友永パン
ホテルへ行く道すがら、夜食用に大正5年創業の老舗パン屋さんへ。この日は平日の夕方でしたが、大行列が。
観光客はもちろん地元の方も集う、100年以上続く大人気パン屋さんです。
私の前に並んでいた方は食パンを3斤も購入していました!
こちらの記事にもありますが、注文票で欲しいパンをオーダーするスタイル。たくさんの店員さんがいらっしゃって、すごい勢いでお会計を進めてくださいます。
今時のパンはモチモチっとグルテン感が強いものが多いように感じますが、こちらは昔懐かしいシンプルなフワッとパン。
「アンパン」がおすすめです。
GALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)
ご紹介したいホテルはこちら。
別府駅からは車で15分ほど山の方へ上っていくと、別府湾を望む閑静な高台に赤いレンガ色のホテルが突然現れます。
館内施設
エントランスからすでに美術館のような雰囲気。
ロビーでチェックインを待つ間の美しい景色。
現代アート作品が館内の至るところに点在し、どこを見ても「おしゃれ」の一言。滞在中、何度「おしゃれ!」と言ったことか。
このロビー、夜になるとまた違った雰囲気になります。
宿泊者は館内アートツアーに参加すると、それぞれの作品の説明を聞くことができます。現代アートに詳しくない私でもすごく楽しむことができました。
アート作品だけでなく、建物自体も芸術作品そのもの。
こちらは部屋の前の階段ですが、どこを切り取っても結局「おしゃれ!」
館内には至るところに小さな人型オブジェがあり、見つけると嬉しくなってしまいます。
どのオブジェもどこかを見つめている、不思議なもの。
オレクトロニカ(加藤亮さんと児玉順平さんのふたりによる美術ユニット)の作品です。
1Fロビーの白黒のアート作品は西野壮平さんの「別府温泉世界地図」
遠くから見ると1つの大きな別府の地図のようですが、実は2万5000枚の写真をコラージュした作品です。近づいてよく見ると、別府の街の方が温泉を楽しんでいる写真がたくさん。
これほどたくさんの写真を撮影し1つの作品にするなんて、と感動しました。
部屋
スタンダードツインルームに宿泊しましたが、47 m²ですごく広々としています。右手前にあるのは珍しいアイランド型の洗面台。
窓側の景色。
テラス左のドアは浴室で、温泉に浸かった後はそのままテラスに出ることができます。
テラスに出るとこのような景色。
源泉掛け流しの半露天風呂が各部屋についており、そこからの景色も素晴らしい。
屋内ではありますが、窓が広くテラスがすぐでドアを開けておくこともできるため、露天気分が味わえます。温泉の温度も最高です。
食事(THE PEAK)
食事はホテル内のレストランTHE PEAKへ
こちらにも多くのアートがあり、落ち着いた心地よい空間です。
ホテルの工事中に出た石を展示(鎮座?)しています。名前は「イワオ」。もちろんこちらもアート作品です。
隣に座って一緒に食事するもよし、恋愛相談するもよし。
もちろん私も一緒に写真を撮っていただきました。
夕食は石窯で高温調理されたお肉や野菜。どれもとても美味しくいただきました。大分のクラフトビールとともに。
朝食もこちらのレストランで。
ホテルには大浴場がないので、せっかくだからもっと温泉を堪能したい!と思う方は帰りに立ち寄り温泉はいかがでしょうか。
別府海浜砂湯
こちらは海岸沿いに幅6メートル、長さ20メートル 市営の砂湯です。浴衣に着替えて砂に寝転ぶとスタッフのお姉さん(砂かけさん)がどんどん砂を盛ってくださいます。砂がほっかほか。「あ~あったかい~景色きれい~一生いれる~」と思っていると、、暑くて10分が限界。
「ギブです!!!!」と叫ぶと、砂かけさんが笑いながら砂をはらってくれます。しかし外気は極寒!
そのまま内風呂へダッシュし、砂を流します。
非日常の体験ができるとてもおすすめの場所なのですが、なんと、令和5年3月31日の営業をもって廃止するそうです・・・ぜひそれまでに一度!
ひょうたん温泉
温泉付き部屋に泊まるのもいいですが、やはり大きな湯舟に浸かりたい。
そんな時はこちら。
ひょうたん温泉は年中無休・深夜まで営業している温泉施設です。源泉掛け流しの様々な温泉があり、別府旅の最後にふさわしい場所だと思います。
「もう十分!当分、温泉はいいや!」と満足できるはず。
この日は混雑しており、撮影できなかったのでHPをご覧ください。
大分は別府以外にも見どころがたくさん。
また、記事にできたらと思います。