📖 スムーズに読むための支援

1. 音読にこだわらない

• 何度も繰り返し音読させるといった指導は避ける。

• 「完璧に読めること」よりも、「黙読して内容を理解し、考えること」を重視する。

• 必要に応じて、黙読後に内容の要点を整理する練習を取り入れる。

2. 読みやすさを支える工夫

• 文節ごとに線を引いて区切ることで、読みやすくする。

• 漢字に振りがなをつける、ひらがなの単語にマーキングするなど、負担を軽減する工夫を取り入れる。

• スリットシート（行を隠すシート）を使用し、読む行を認識しやすくする。

• 読む速度や負担に応じて、フォントサイズや行間を調整する。

3. テスト時の配慮

• 時間延長を認め、ゆっくりと問題を解く環境を整える。

• 必要に応じて、代読（文章を読み上げる支援）を取り入れる。

• 問題文を音声で聞けるツールを活用する。

4. 電子教科書の活用

• 読み上げ機能を活用し、視覚だけでなく聴覚からも情報を得られるようにする。
  （例：マルチメディアDAISY、Access Reading など）

• 新しい単元に入る際には、事前に内容を聞いて理解しておくことで、スムーズな学習につなげる。

5. OCR（文字認識）アプリの利用

• スマートフォンやタブレットのカメラを使い、文章をスキャンしてデジタル化する。

• 読み上げ機能を活用し、文章を耳から理解できるようにする。

• 読みやすいフォントや背景色に変更することで、視覚的な負担を減らす。

6. 辞書や辞書アプリの活用

• 読めない漢字に出会ったときに、読み方や意味を調べる習慣をつける。

• 紙の辞書だけでなく、タブレットやスマートフォンの辞書アプリを活用し、スムーズに調べられる環境を整える。

• 文字の拡大機能や音声検索機能を活用し、負担を軽減する。

こうした支援を取り入れることで、読みの負担を軽減し、内容の理解を深めるサポートができる。