【#195】局地戦で上手くいった経験
ランチェスター戦略。
今月のジブン株式会社の放送のテーマです。
弱者の戦略として、リソースが限定的でありパワーによる制圧に勝つために、これまでの人生で局地戦や一騎打ち等で上手くいった経験をないかなと振り返っていました。
今回は2つの経験を思い出したので共有したいと思います。
◆学習塾での経験
大学受験の時に塾に通い始めた時の話です。私は高校3年生の5月に所属していた硬式テニスのクラブを引退し、塾に通い始めました。
高校は学区の中でも3番目くらいの学力で至って普通の高校、学校の中間期末テストは頑張っていましたが、特段その他に勉強はしていませんでした。
そんな状況下でいきなり大学受験のための塾に通う。しかも、少人数の塾で、授業中にしょっちゅう発言を求められるというなんともストイックな環境に入ったのですが、当然周りとのレベル差に愕然とするわけです。すると段々自信も無くなっていくわけですね。
そこで取った作戦が、まず1つ科目を極める作戦です。
私立文系で英語、国語、日本史を選択していた私は、日本史をとにかく極めました。
具体的には参考書を何十回も紙に書きながら勉強をして、とにかく体に日本史を染み込ませたんですね。記述の問題もあるので漢字も書けるようにするためです。次のテストに照準を合わせてとにかく書く。
結果、自分が最初に受けた塾内模試(夏頃)で東大クラスの人達を差し置いて塾内のトップになることができました。
うちの塾は模試の順位を廊下に張り出すという、今やるとなんともいろんな苦情が来そうなことをやっていましたが、そこにどーんと無名の奴の名前が載るわけです。
すると、クラスの人からの反応だけではなく、先生側の反応としても明らかな変化があり(実績作りに使えると思われたんだとも思いますが)、ここをこうした方が良いとか、受けてもいない授業の資料がなかなか使えるからと共有してくれたりとか、色々と周囲の支援が増えていきました。
英語や国語はその後で努力を重ねて偏差値をあげていきましたが「日本史がトップのやつ」と見られるか、「新しく入って来た不正解の多いやつ」と見られるか、自分の中で大きな自信が芽生えたことで、志望校合格を目指して厳しい環境でも勉強をやり抜くことができたんだろうなぁと思います(1日10時間以上やってました。今考えると信じられないです。。)
◆仕事での経験
次は仕事の話です。今所属している部署に異動してきた時の話。
異動してきた当初、同僚の方々のほとんどが年齢と経験は上だけど自分より職位は下、という状況でした。なかなかやりづらい環境です。
当時の課長も癖があり、昭和100年を生きる本質と違うところでもこだわるおじさんでした。「君は係長なんだからこれができないと困る」とか、よく言われたのを覚えています。
その環境以上に苦労したのが職場の意識。とにかくテキストでの引き継ぎがなく、口頭伝承の文化。毎回奥義でも授けられるのかと思っていました。
そんな状況で取った作戦が「上司がその部署の肝だと思っている仕事を1つ極めること」でした。
当時、課長の絶対的な信頼のある方が基幹業務をやっていて、課長としては変えがきかないと思っていたみたいなんですよね。
幸いその業務のサブ担当にあてられていたので、頑張って口頭で聞き取り、メモを書いて、自分なりの解釈でこういうことか?というのを資料化して、というのを繰り返しました。
守破離の守ですね。
そして、確かコロナの時だったか、その主軸の方が別部署の応援でどうしても年度末に不在にしないといけないという機会があったので、最繁忙期の切り盛りを1人でやってみせたわけです。
その結果(だと思ってます)、課長だけではなく、他の方からの見られ方も「この業務ならこの人にも聞ける」ということになり、大きなタグがついたわけです。
このタグのおかげで信頼が増したからなのか、いろんな相談事をもらうようになりました。
複数の担当業務を持っていても、まずは1つの分野でスペシャリストになるという注力作戦で成功した経験だと思います。
◆局地戦で勝つと何が良いか
局地戦で勝つと何が良いかって、一目置かれるようになるんですよね。すると、できるやつタグが勝手に貼られるようになり、機会が増える。そこに食らいついていくとまた成果を出せるし自信も生まれて好循環が生まれる。
これはジブン株式会社の経営でも大いに活かせる点だと思っており「この人はこういうことを発信してる人」ということが市場(ニーズ)に合致すると、1つ大きな武器をもって相乗効果で好循環が生まれるのではないかなぁと思ってます。
まだ模索中ですが 笑
楽しみながら武器を見つけていきたいと思います。ディスアドバンテージを感じる時ほど、まずは局地戦で戦果を上げる。大事だと思ってます。それでは!
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