僕たちと
mikan cake の記事で、今年の記事を書くのは
終わりにするつもりだった。
片付けをしながら、YouTubeを聞き流しているとオリエンタルラジオの中田敦彦さんの声が聞こえてきた。
2024年の抱負を語っている。
そして、しばらくすると
急に宮沢賢治の話になり「銀河鉄道の夜」が好きだという内容になった。
宮沢賢治
私が初めて宮沢賢治さんのことを知ったのは、中学生くらいの時だった。担任の先生が「アメニモマケズ」の作品が好きだと教えてくれた。
その時は、そういう偉い人がいたのかというくらいで、生い立ちや他の作品は知らない。
でも大人になって、宮沢賢治の残した言葉たちが少しづつ理解できるようになってきた。
そして昨年
私の進んでいた道が
突然2つにわかれた。
わかれた先は
手術 もしくは ホスピス
ホスピス?
私はどちらの道にも行く予定はなかったし、
どちらにも行きたくなかった。
前の道に戻って真っ直ぐ進みたかった。
でも戻り方も分からず、戻るための切り札も持ち合わせておらず、もう戻れなくて、2つの道のどちらかを選ばないといけなくなった。
幸いにも、数ヶ月の時間が与えられた。
その時に、読み残した本を読もうと思い
選んだひとつが
「銀河鉄道の夜」だった。
有名な作品なので、テレビや雑誌でも見たことががある。
だけど、どんな内容なのかは全く知らなかった。アニメの銀河鉄道999のイメージが強すぎて、混同してしまい、勝手に綺麗な女の人と男の子の話だと思っていた。
(これからは少し、作品のネタバレになるので、まだ読んだことのない人はぜひ、なんの先入観もなく、先に本を読んでほしい。
映画の結末等を先に知っても大丈夫なタイプの人は大丈夫。)
YouTubeから聴こえてくるあっちゃんの声が、
「銀河鉄道の夜」のことを
「友人との死の別れの話」 と言った。
そうなのだ。
一言で表すなら、そのとおり。
でもその一言には収まりきらない、感情を揺さぶってくるメッセージがたくさん詰まっている。
綺麗な女の人と男の子の、ファンタジーな列車の旅のお話だと思っていた私は予想外だった。
だからといって泣くこともなく、ただ作品を読み終えたあとの余韻が凄すぎて、宮沢賢治が何を伝えたかったのか考えさせられた。
この作品ができる過程、伝えたかったこと、
色んな人の考察を参考にした。
ほんとうの さいわい
? ?
2つの分かれ道に立っていた私は、本を読んでも
どちらの道を選べば良いのか、まだわからなかった。
どちらの道も受け入れる覚悟はなく
ただただ、どうして良いかわからなかった。
生きられる道 と 死に向かう道。
自分にどちらかを選ぶ権限が与えられたのに、突然すぎて、理由が色々あって、すぐには生きられる道を選べなかった。
手術の内容は私にとって、あまりにも不自然なことで恐怖しかなかった。
でもこうしてnoteを書いているから、
私は 生きられる道 に進んだ。
正確には、選べなくて、
選ばざる得ない状況に陥ってしまい
生かされた。
そのため、私にとって「銀河鉄道の夜」は特別な本だった。
そしてあっちゃんが話す宮沢賢治さんのことを
今年最後に聞くことができたのは
選んだ道は
きっと間違ってないと
また思わせてくれた。
来年は
ほんとうのさいわいを自分なりに見つけて、
今を生きる。
今よりももっと今を楽しむ。
そして今を楽しむことを忘れないようにする。
不安な夜は、魔法の言葉を唱えてやり過ごす。
noteを読んでくださったみなさま、ありがとうございました。いつもためになる情報や知恵をたくさんいただいて、元気をもらっています。
素敵な一年になりますように✨