さようなら。「非モテ」を救わない「非モテ研」。

私は「ぼくらの非モテ研究会」(略称:非モテ研)の運営の一人でした。
しかしながら、一部メンバーに私の尊厳を踏み躙られたばかりか
私の存在は主催の研究材料でしかなかった事が分かり、
袂を分かちました。
その経緯の説明です。

今はこの団体への疑念しかありません。
1、研究材料だった事を「友達」と誤魔化されていた。
2、主催の「研究」の偏りと倫理観のなさ。
3、一部運営の態度。
以上3つです。

1、私は「非モテ」問題に長年悩まされてきました。
一度はパートナーに恵まれ「これで救われた」と思いましたが、
別離に終わり「非モテ」の苦しさと孤独を抱えたまま
途方に暮れていました。

その頃「非モテ研」を知り参加しました。
長年私を苦しめてきた問題を解決したい、と運営にも加わりました。
運営メンバーでハイキング、映画、泊まりがけでの議論など、
それまで私に縁の無かった(誇張ではありません)事ができ
弱さで繋がった「友達」ができ、大変嬉しかった事を覚えています。

1年以上前でした。
運営にはLINEグループがあり、そこで辛さを吐露するメンバーもいました。私も「別れの事を何度も思い出して辛い。」と書き込みました。
それにBというメンバーが漫画の一コマと
「こり」なる一言を返してきました。
最初戸惑いましたが、やがて「茶化してきた」と分かりました。
主催含め他のメンバーも見ている場でしたが、
誰も咎めず沈黙したままでした。

この事で彼らへの疑念が大きくなりました。
後日、会合の時に皆の前でこの事を問いただしました。
すると主催Aが「私、B、あなたと別室で話しましょう」と持ちかけ、私も了承しました。
(今考えると変な話です。メンバー皆が見ていた場での事なのに、
なぜ別室で話し合うのか?)

別室でのBの言い分は
「『こり』は『これ』と言った。」
「またかと思いうんざりして漫画のコマを貼った。」でした。
さらには、私とパートナーとの別れの経緯を勝手に探っていました。
普段「男の連帯」「非モテという弱さでつながる」と言いながら
この対応でした。

Aの言い分にも凍りました。
「友達なら楽しい事だけで繋がっていればいい。」と聞かされました。
彼が「友達」という言葉を軽く、非人間的に扱う事に固まりました。
私が「離婚の問題と非モテはつながっている事」を改めて話すと、
途端にAは豹変しました。
見るからに機嫌が悪くなり「聞きたくない」と態度で伝えてきました。
運営メンバーの前では見せなかった顔でした。「モラハラ加害者」の態度を連想しました。
さらにBが言ってきました。「どうしてほしかったんですか?」と。
同じ「非モテ」問題を抱えた当事者と思っていただけに、
上からの目線はショックでした。

これでAが私を「研究材料」と見ており、
それ以外は必要とされていない事。
それを「友達」「仲間」と誤魔化されていた事が分かりました。
度重なるショックでそれ以上言葉が出ませんでした。

後日、個人LINEで
「◯◯(主催の近くの銭湯)へBと行きませんか?」と来ました。
わざわざAの近くまで来い。見下した視線を感じました。
行けば2人がかりで説き伏せられていたでしょう。
「これ以上話しても無駄だ。また傷つけられる。」
そう判断し沈黙しました。
Bはその後も関係ない内容を個人LINEで送ってきました。

それから1年以上経ちました。
彼らは別に運営グループを作ったのでしょう。今も活動しています。
私に連絡は何もありません。

2、Aの研究には「男性は『皆』女性への加害という原罪を持っている。」という考えがありました。(これは本人も認めていました。)
男性が女性を抑圧する構造があるのは事実です。
しかし女性と同様、男性にも様々な属性があります。
それを無視して「男性」と一括りにし、個人の考えを過度に一般化するのは乱暴と思います。特にフェミニズムに阿った今の「男性学」では。

Aから「これからは『男性の加害性』を研究したい」とも聞きました。研究会を開いたのはこのためだったのでしょう。
「非モテ」問題では加害の話がよく語られます。
男性の加害。Aには格好の研究材料で「供物」だったのでしょう。
そしてA含めパートナーがいる者の「成功例」は語られも共有もされませんでした。

彼らの本に「能動的に被害者に応答」とありますが、加害者が被害者に接触すれば二次加害につながりかねず危険です。
私の根幹に関わる問題をぞんざいに扱い、態度で威圧した者と顔を合わせる事も、言葉を聞く事も怖いです。
とてもできません。

Aは別の本で「Aが当事者を搾取しているのでは問題」と書いていますが、それを私以外にもしていました。
Aの研究には「原罪」の他「からかい、いじり」という考えもありました。それに一部重なった、ある当事者の被害体験(私も聞きましたが、それは一方的な『いじめ』と呼ぶべきものでした)を
Aは自説に都合の良いよう改竄し本に書きました。
当事者の語りをつまみ食いし捻じ曲げ「研究」と称する。
彼の倫理観を疑います。

Aの本のタイトルが全てを語っています。
「非モテ『から』はじめる男性学」
非モテ問題は「男性学」の踏み台でした。
しかもAの主観にまみれ偏った「男性学」の。
その本には「その語りを部分的に抽出することは、彼らへの冒涜ではないか」とあります。「ないか」どころではありません。
今はこれらの記述は「当事者の事を考えている」という
「アリバイ作り」としか読めません。


3、これはこの会と直接関わりありませんが、書きます。
Aがオブザーバーを務めていたNPOに、私の生活に関わる問題を相談していましたが、そこは主催の力不足を省みないワンマン運営が祟って活動停止し、私の相談も立ち消えになりました。
そこの主催に私の件を問い合わせても、はぐらかしと自己正当化で話が通じない事をAに相談すると
「◯◯さん(主催)と話せばいいんじゃないですか」
「当事者団体なんだから責められませんよ」と言いました。
人の生活がかかっている事にこの答えでした。
当事者団体だろうが関係ありません。
このNPOも活動再開していますが、私には1年以上連絡はありません。


以上の事で、この団体も運営メンバーも信用できなくなりました。
彼らからはもう1年以上連絡はありません。
これが彼らの「応答」と判断し、以上の事をここに書きました。


彼らからの謝罪は求めません。
人間は変わりませんし。


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