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椅子に座るのは難しい

日頃何気なく座っている椅子ですがお手前での座り方は苦手ですとある社中さんが仰ってました

生活の中に椅子はたくさんあります、今や椅子に座っている時間が一番長い人も多いと思います。
デスクワークの椅子、ダイニングの椅子、リラックスできるソファー、電車の椅子、公園のベンチ等等、正しい椅子の座り方は諸説あると思いますが私の思う黄檗売茶流でのお手前の時に座る座り方を説明したいと思います。

正座をした時には骨盤の位置や角度が決まり安いですが椅子に座るとそうはいきません
お手前で使う椅子は背もたれのないスツール型が多く用いられるます
椅子の平らな面に座骨で座るのですから安定はしません
座骨の周りには筋肉や脂肪があるといってもそこそこ尖っていますから安定しないのです
座骨の二点と両足の二点の計4点で支えています
しかし、股関節と膝も足首も関節ですから固定はされません
骨盤を正しく立てる事自体か難しくなります
骨盤を正しく立てて安定される為には筋力が必要になってきます
腹筋と背筋です
骨盤を後傾でも反り腰でも無い位置にして腹筋と背筋で背筋を長く伸ばすこの時「美しい構え」で話した胸骨を上に向けて胸椎を伸展させて首を立てます
肩の力を抜く為には上半身ではなく丹田のあたりお臍の下あたりに力を込めて座ると良いと思うのです
膝の角度は90°で足の裏は全面をしっかりと床に置きます

この形で椅子に座るのですが、その椅子の前の方、椅子の角に座骨をひっかけて座ります
これはお辞儀をする際やお道具を取る際に身体を前傾させる時に骨盤ごとスムーズに動かす為です

椅子に座ってお手前するのは本当に難しいと思います
しかし美しく座ったその姿は堂々ととても素敵だと思います

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