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全力で走ることをやめたらランニングが楽になった

学生の時から走るのが好きだった。風を切って走る感覚が好きで、中高生は陸上部に入っていた。

今でも時々思い出したようにランニングをしている。今年も2月に入ってから2日に一度ランニングに出ている。

長距離はすぐにお腹が痛くなって、学生時代は嫌いだった。今でも苦手意識はどこか根底にあるのだろう。長期間ランニングが続くことはなかった。

それでも最近ランニングが楽しく思えてきた。楽しく思えてきたのは、全力で走り切らない、余力を残すようにしたことがきっかけだと思う。これまでのランニングは、自分の出来うる最大の力を持って走っていた。5km走ろうと思ったら、大体これくらいのペースで走ろうかなと考えて、終わったらヘロヘロになっていた。

2月にランニングを始めた当初も、全力で走ってふらふらになって家に帰った。
そんな姿を見て、妻がそんなに頑張って走らなくてもいいんじゃない。誰かと競争しているわけでもあるまいし、と口にした。

確かにそうだな、と思った。

心の中でずっと、誰かの背中を追っていたのかもしれない。陸上「競技」をやっていたというのもあり、走ることはいつも力一杯やっていた。一緒に走る人がいなくても、自分の過去のタイムと比べてそれより早く走ろうとしていた。

その次のランニングではあえて、ゆっくり走ってみた。終わった後に、心地よい感じの疲労感があった。ランニングをするからには、頑張って走らなくては、その意識一つ取り除くだけでランニングが楽しくなってきた。

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