週刊「我がヂレンマ」<10月7日号>
今年最後の残暑に汗をかいた日の夜、薄ら寒く、秋の訪れを感じさせる。加速する季節と、迫る年末と30代最後の年。
と、気張ってもウンコがでるだけです。
今更、計画性のある人生など望めない。うっすらと背水の陣、後はなく、先も見えずどうしたものかと思案する。
とりあえずnoteを継続し「勝負」できるような「実力」をつける。
そう仮決定して、日々を歩むだけです。
自分が社会不適合者であると自覚する秋ですが、
今週のコンテンツ。
<メモについての解説と考察>
<購入した書籍の紹介>
<月曜、ひとり歌会>
あっという間に書き終えてやろうと思いながらも、ダラダラと時間が過ぎていく予定です。早ければ良いわけでなし、焦る必要はない。拙速という言葉もある。そんなことを言って、時間を浪費しなければいいけど。
そろそろ本編書くか。
<メモについての解説と考察>
「チンコ切って、女刺す」
ある女性タレントが、夫が浮気をしたらどうするか聞かれての返答。だった気がします。記憶は確かではありません。
にしてもパンチライン。切れ味鋭い言葉です。これ以上的確で端的な言葉を私は知らない。どこかでセリフとして使いたい。
「折りたたみワイフ」
折りたたみナイフのモジり。
なぜ、ワイフ(妻)を折りたたみ、ポケットに収納する必要があるのか。そもそもソレは人間なのか。小さすぎる。それとも前屈の体勢で肩にかけて歩いているのか。不審者である。通報されてしまう。
ふと浮かんで、面白いと思ってメモしたのだろう。星新一先生の作品にありそうだが、どんな話か考えてみるのも良さそう。
「アメリカの青いケーキの起源」
調べてみたが、腑に落ちる理由は発見できなかった。強いていえば、国によって「美味しそう」と感じる色彩に違いがあるということ。つまり、アメリカ人はビビットな色の食べ物に食欲をそそられるということか。
日本にもサイダー味のアイスや、ゼリー寄せなどのお菓子はあるが、ケーキというと馴染みがなく強い違和感をもつのだろう。
一度食べてみたいが、色の問題より、強烈な糖分のほうが問題だ。やめておこう。
「リディア・デイヴィス(1947年7月15日-)」
はアメリカ合衆国の作家で、とくに短篇小説で知られる。
マサチューセッツ州ノーサンプトンで生まれる。両親はともに作家。
バーナード・カレッジで英文学を学ぶ。
在学中に知己を得たポール・オースターと、1974年に結婚(1979年に離婚)。1976年に最初の作品集『十三人めの女』を刊行。
1987年に発表した作品集『分解する』で名声を得た。
主な受賞にホワイティング財団文学賞(1988)、ラナン文学賞(1998)、アメリカ芸術文学アカデミー功労賞(2013)、マン・ブッカー賞(2013年)など。1986年からニューヨークのバード・カレッジで教壇に立つ。
2013年にはオールバニ大学でクリエイティブライティングを教えていた。
「雨は止んでも、心は病んだまま」
日が差したとて、感情が変わるわけじゃないよ。みんなは明るいのに、私だけ。とりあえず日陰で黄昏ておこう。しかし、病みを自覚している時点で確信犯であり、その状態に酔っている疑いがある。少々文学的感覚もあることから、面倒な人である可能性が高い。
「Helios(ヘリオス)」
ギリシア神話の太陽神。その名はギリシア語で「太陽」を意味する一般名詞と同一である。象徴となる聖鳥は雄鶏。
太陽は天空を翔けるヘーリオス神を4頭立て馬車であると古代ギリシア人は信じていた。日本語では長母音を省略してヘリオスとも表記する。
紀元前4世紀頃から、ヘーリオスはアポローンと同一視(習合)されるようになった。これはアポローンに光明神としての性質があったためと考えられている。同様にヘーリオスの姉妹で月の女神であるセレーネーは、アポローンの双子の姉であるアルテミスと同一視されるようになった。
「阿部四郎(1940年7月28日-2017年4月23日)」
日本の実業家・プロレスのレフェリーである。
『悪徳レフェリー』『極悪レフェリー』としてプロレス界に一時代を築き、バラエティー番組などにもゲスト出演していた。
福島県の出身。東村山市で芸能プロダクションである『大和プロモーション』を運営し、併せて江古田駅前でスナックを経営する。
北島音楽事務所や、全日本女子プロレスの興行にプロモーターとして関わっていた。その際、北島三郎にはとても可愛がられていたという。
<購入した書籍の紹介>
「チェヴェングール」
アンドレイ・プラトーノフ
工藤順/石井優貴・訳
愛と憂鬱の〈ユートピア〉
ロシア文学の肥沃な森に残された最後の傑作、本邦初訳。
『第九回 日本翻訳大賞受賞!』
革命後に生の意味を問いつづける孤高の魂。「翻訳不可能」といわれた20世紀小説の最高峰のひとつが、〈ロシア的憂愁(タスカー)〉の霧の中からついに全貌が現した!
――沼野恭子
わたしもプラトーノフのようになれたら
ピエル・パオロ・パゾリーニ(映画監督・詩人)
20世紀には、重要な作家が3人いた――
ベケット、カフカ、そしてプラトーノフだ
スラヴォイ・ジジェク(哲学者)
死への興味が嵩じて湖に自ら身を投げた父親の息子アレクサンドル(サーシャ)は、ドヴァーノス夫妻に引き取られて生活するようになり、やがて、ボリシェヴィキとして、彼の同伴者であり親友のコピョンキンとともに共産主義を探して県域を放浪し、共産主義が完成した理想郷チェヴェングールを見出す――。
「もっとも謎めいて、もっとも正統的でないロシア作家」とも称されるプラトーノフの代表作にして生前に完成した唯一の長篇小説。ロシア文学の肥沃な森に残された最後の傑作、本邦初訳。
「『チェヴェングール』は、[‥‥‥]世界史的な規模のインパクトをもった第一次世界大戦やロシア革命を念頭におきながら、現実を逆転させたような事柄を描いた挿話に溢れている。それらを通して〈あるいはそうであったかもしれないロシア革命〉が描き出されている。」(本書「解説」より)
◉解説=古川哲「あるいはそうであったかもしれないロシア革命」
◉附録=P・P・パゾリーニ「アンドレイ・プラトーノフの『チェヴェングール』」+関連地図+主な登場人物。
前々から狙っていた、というより視界に入っていた作品。最近はウラジーミル・ソローキンを読んでいるため、ロシア文学が気になる。国自体がミステリアスで、歴史や、現在の情勢も含めて興味がある。
「叛逆航路」
アン・レッキー
赤尾秀子◎訳
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞などシリーズ累計12冠
SFが読みたい! 2017版ベストSF2016 第3位
『本格宇宙SFのニュー・スタンダード!』
ブレクは宇宙戦艦のAIであり、その人格を4000人の肉体に転写して共有する生体兵器"属躰(アンシラリー)"を操る存在だった。だが最後の任務で裏切りに遭い、艦も大切な人も失ってしまう。ただひとりの属躰となって生き延びたブレクは復讐を誓う‥‥‥。
デビュー長編にしてヒューゴー賞、ネビュラ賞など『ニューロマンサー』を超える英米7冠制覇、本格宇宙SFのニュー・スタンダード登場!
ここのところSF小説を一冊は買おう! と意識しながら当然のように、ハヤカワ文庫あたりを見て、創元SF文庫の棚に目線を移し、目に留まったため購入。三部作らしいので、それらも追加購入しよう。
表紙の宇宙船がカッコエエです。
「殺戮にいたる病」
我孫子武丸
「二度読みミステリ」の最高峰!
「〇〇〇〇(タイトル) 結末」で検索された小説No.1
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるシリアルキラーが出現した。
くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇、平凡な中流家庭の孕む病理を鮮烈無比に抉る問題作!
衝撃のミステリが新装版として再降臨!
言わずと知れた叙述トリックミステリの傑作。欲しい、欲しいと思っていたが、買うタイミングがなく避けていた。
ジャンルとしてミステリに興味は薄かったが、これを入り口としてハマるかもしれない。そんな期待も込めて、パッと手に取り購入。
「プレヴェール詩集」
小笠原豊樹=訳
「天井桟敷の人々」「霧の波止場」など恋愛映画の名脚本家であり、シャンソン「枯葉」の作詞家でもある、フランスの国民的詩人ジャック・プレヴェール(1900‐77)。
恋人たちの歓喜と悲哀、戦争や日々の暮らしのありさまを、ユーモアと諷刺につつんでうたいあげた、ことばの魔術師のエッセンス。
(解説=小笠原豊樹・谷川俊太郎)
岩波文庫の詩集、全部買ってやろうか計画の一端、一冊(半分冗談)。短歌や俳句、川柳の切れ味は好きだが、詩の表現の芳醇さの魅力にも気付いた昨今。自分で詩を書く気にはならないが、楽しみと学びとして集めていきたい。
「渦」
黒岩徳将
装丁・福島よし恵
出版社・港の人
第5・6回石田波郷新人賞奨励賞を受賞するなど、早くから注目され、現在「NHK俳句」のミニコーナーのレギュラーを務める。いま最も期待されている新鋭俳人の待望の第一句集。
著者について
1990年、兵庫県神戸市生まれ。「いつき組」所属。今井聖主宰「街」同人。第5・6回石田波郷新人賞奨励賞。2017年度「街未来区賞」。第3回俳句大学新人賞特別賞。2023年度「街賞」。アンソロジー『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』入集。共著に『新興俳句アンソロジー』。現代俳句協会青年部長。
■本句集より
泣き黒子水鉄砲を此処に呉れ
耳打ちの蛇左右から「マチュピチュ」と
一茶忌の馬穴を蹴れば星生まる
室外機の上と下なる猫の恋
嘴太鴉ふはつと雪の塔に立つ
短歌でも川柳でもなく、俳句。完全にジャケ買いです。
銀色を基調とし、メタリックでソリッドで近未来的。
装丁を担当された〈福島よし恵〉さんは、
アートディレクター、グラフィックデザイナー。
東京都出身。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。石鹸メーカー、コズフィッシュを経て2020年よりフリーランス。
ロゴやフォント開発などのブランドデザイン、ブックデザイン、展覧会デザインを主に手がける。
近年の仕事に、スヌーピーミュージアムのロゴやフォント開発、ブルーピリオドミュージアムショップのロゴやグッズ、雑誌「装苑」など。
日本パッケージデザイン大賞銅賞受賞。
「句集『渦』の装丁、私の感性の奥まで鮮烈に貫いた!」
<月曜、ひとり歌会>
「五・七・五・七・七」「季語はいらない(使用可)」という最低限のルールを守り、言葉を研く目的ではじめた短歌。
もう時間はなく、十首は詠うので前置きを長々としている場合ではない。
切羽詰まっている。
しかし、すこし、淋しい。
だが、背に腹は代えられない。
詠おう。
〇この海にイルカはいるか 知らんけど 海岸線に浮かぶ炭酸
〇車椅子空を飛んだらいいのにさ 自由を叫び消える偏見
〇清らかな緑溢れる森林へ足を踏み入れ犯す聖域
〇あの子誰 ふとした出会い「綺麗だな」 その日限りの出会いと別れ
〇引き裂かれ 佇む君の 喪失を 埋めることなど出来るはずなく
〇地下鉄の他人行儀 走り去り 都会の根っこ枯らす人間
〇人知れず 絶望しても仕方ない 誤魔化す日々がもたらす霞
〇腐れ縁切っても切れぬ「また今度」 後悔しても「元気してるか」
〇戦争を過ちまたも繰り返す くすぶる火種 おとした命
〇久しぶり フライドチキン貪って いつも残して感じる老化
現在時刻【23:35】なんとか締切に間に合うでしょうが、余裕はありません。平日だから仕方ないが、もう少し効率よくいかないか。
効率を求めれば、質が下がる。
まさに「ヂレンマ」である。
特に、三つ目のコンテンツである『月曜、ひとり歌会』はその憂き目に遭いやすい。仕方ないが口惜しい。
短歌に関しては、そのためのメモをするべきか。
それにしても推敲があるのでもう終わろう。
明日から三日連続ショートショートなんで、少しは考えておくか。