週刊「我がヂレンマ」<12月9日号>
先日、ジーンズ二本のリペアを依頼しに、山手線田町駅で下車。
NEC本社ビルのスケール、落語の「芝浜」の舞台、新選組所縁の石碑。
東京の重層的な魅力に圧倒された。
そんな街が束になっている壮大さに、38歳にして感銘をうける。もっと東京について知りたいと思った師走。
所詮、千葉が田舎であると自覚。しかし、田舎にもいいところはある。気を遣わずに済み、見上げることが少ないため、首を痛めずに済む。
ともかくこれからは、見聞、見識を広げたい。
それを少しでも文章に還元できるよう、努力、努力である。
さて、今週のコンテンツ(毎週同じだけど)
<メモについての解説と考察>
<購入した書籍の紹介>
<月曜、ひとり歌会>
前置きなんて書いてる暇なんてねぇ。
もう書こう。
<メモについての解説と考察>
「山本竜二(1958年8月19日-)」
日本の俳優、元AV男優、飲食店経営者。京都府京都市出身。現在はギャッビー・エンタテインメント所属(業務提携)、以前はenjoy所属(バグジーヒーローズクラブと業務提携)であった。血液型B型。個性派俳優として知られ、一般向け作品から成人向け作品まで幅広く活躍している。
スカトロ作品に多く出演しており、同業者の加藤鷹は「多分、世界一うんこを食べている」と評している(以下略)。
現在は飲食店を経営する傍ら、俳優も続けているそう。
喋りの巧く人も良い方で、尊敬できる人物です。
「榊原鍵吉(1830年12月19日‐1894年9月11日)」
江戸幕府幕臣、剣術家。忌み名は友善(ともよし)。
幕末期に男谷信友から直心影流男谷派剣術を継承し、講武所剣術師範役、遊撃隊頭取を務める。明治維新後は撃剣興行を主宰して困窮した士族を救済したことや、天覧兜割りの成功などで知られ、「最後の剣客」と呼ばれる。
稽古で長さ六尺(180cm)、重さ三貫(11kg)の振り棒を2000回も振ったといわれ、腕周りは55cmあったという。弟子に山田次郎吉や大東流合気柔術の実質的な創始者である武田惣角らがいる。
「惹起(じゃっき)」
事件・問題などをひきおこすこと。「事件」とは「犯罪や殺人など」、「問題」とは「何か困ってしまうような出来事」です。したがって基本的に良い意味としては使わない。
例:「大臣の発言が、重大な国際問題を惹起した」
「独立運動に対する感情を惹起することになった」
面白い響きに惹かれて、メモしたのだろう。惹起。読めないし、意味分からんよな、普通は。
「十三機兵防衛圏」
ヴァニラウェアが開発し、アトラスより発売されたゲームソフト。通称『十三機兵』。2019年11月28日にPlayStation 4版が発売され、2022年4月14日にNintendo Switch版が発売。
1980年代の架空の日本を舞台に、滅びの運命に抗う13人の硝煙少女を描くドラマチック・アドベンチャーゲーム。巨大ロボット「機兵」に搭乗してのシミュレーションバトルもある。
2019年3月14日に冒頭の3時間ほどをプレイできる『十三機兵防衛圏 プロローグ』が他の商品に添付されて発売された。また、同年10月30日には冒頭の3時間ほどをプレイできる「序盤まるごと体験版」が配信された。
「プロローグ」を所持済みのユーザーは加えて序盤の約6時間ほどがプレイ可能。
「天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)」
古代中国からのことわざ。
天の網というものは広くて、一見その目は粗いように見えるものの、悪人をその目から漏らすということは無いということである。すなわち、天道というものは厳正であり、悪事を行った者は必ず天罰を受けるということである。善は必ず栄えて、悪は必ず滅びるということである。
語呂が良く、
使用すると博識に思われそうでメモしたのだろう。
「諏訪大社」
長野県の諏訪湖周辺4か所にある神社。
式内社(名神大社)、信濃国一宮。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「梶の葉」。
全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社である。旧称は「諏訪神社」。通称として「お諏訪さま」「諏訪大明神」等とも。
長野県中央の諏訪湖を挟んで、次の二社四宮が鎮座する。
上社に本宮、前宮。下社に秋宮、春宮がある。上社は諏訪湖の南岸、下社は北岸に位置し、遠く離れている。なお「上社・下社」とあるが社格に序列はない。
創建年代は不明だが、日本最古の神社の1つとされるほど古くから存在する。『梁塵秘抄』に「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」と謡われているように軍神として崇敬された。また中世に狩猟神事を執り行っていたことから、狩猟・漁業の守護祈願でも知られる。
社殿の四隅に御柱(おんばしら)と呼ぶ木柱が建てられているほか、社殿の配置にも独特の形を備えている。社殿は多数が重要文化財に指定されているほか、6年に一度(7年目に一度)催される御柱祭で知られる。
「八木蛇落地悪谷(やぎじゃらくあしだに)」
広島県広島市安佐南地区の八木の、旧地名。2014年8月20日、ゲリラ豪雨による土砂災害は発生し、大きな被害を受けた。その際に報道でこの地名がでたらしい。
なんともおどろおどろしい名である。響きと字面が面白いというだけでメモした。「蛇が落ち、何か悪いことがおきそうな谷」いい味わいしてます。
<購入した書籍の紹介>
『インディゴ』
クレメンス・J・ゼッツ
犬飼彩乃=訳
ナイフのような思考回路に指を滑らせていくこれは人が読んでよい類いの書物であるのか
――円城塔氏
私はなにを読んでいるのか?
デジタルゲームで遊ぶときのように、つぎつぎと現れる多様な断片の組み合わせから、名伏しがたい意識が創発する
これは、近づく者を狂わせる複合現実小説だ
――山本貴光氏
ナボコフのように邪悪、
デイヴィッド・フォスター・ウォレスのように卓越
謎多き病、消息を絶つ子供たち‥‥‥
その謎を探ろうとして解雇された数学教師は
果たして犯罪に手を染めたのか?
15年後、教師が釈放されたという
新聞記事を目にしたかつての教え子は
真相を追いかけていく――
神童クレメンス・J・ゼッツによる、
世界文学への挑戦ともいうべき
傑作長篇がついに邦訳!
不連続でちぐはぐな構成、さまざまな不如意を抱える人物たち。この小説は、私たちが生きている現実とその経験のあり方を見事に異化し、意識にのぼらせる。そう、必ずしも滑らかではなく、むしろボコボコして途切れ途切れの、虚実が混ざり合う世界だ。そこには作者自身もまた不穏な人物として登場する。だからといって、これをただ「メタフィクション」と呼んで済ませば、多くを見落としてしまうだろう。喩えるなら、現実と虚構がクラインの壺のように奇妙にループを描いて関わりあう構造物であり、読む者の神経系に作用して、確かに思えていた現実の感覚を溶解させる。フェイクニュースをはじめとする虚々実々がネットにあふれ、ポストトゥルースとも言われる現在、発売当時にも増して切実に読めるに違いない。
――山本貴光氏
前々から気になっていたが、タイミングがなくスルーしていた作品。
こういった捻ったような作品が好き。楽しみですね。
『山の人魚と虚ろの王』
山尾悠子
舞踏と浮遊
夜の芝地を埋め尽くす
不眠の観衆たち
幾つかの
寝室と寝台の
謎
風変わりな若い妻を迎えた男
秋の新婚の旅は
〈夜の宮殿〉その他の街を経て、機械の山へ
圧倒的なるイメジャリーに満ちみちた驚異と蠱惑の〈旅〉のものがたり
150ページ程度のサイズですが、ともかく装丁が素敵すぎます。カッコエエです。惚れますねコレは。
装丁を担当されたのは、「ミルキィ・イソベ」さん。
他方、私が所持する句集『UZU 渦』(黒岩徳将)の「福島よし恵」さん。
双方、女性。
二冊ともピカピカしてます。光りものが好きなアラフォー男性、私。
『裸のランチ』
ウィリアム・バロウズ
鮎川信夫=訳
一九五〇年代に始まる文学運動は、ビート・ジェネレーションを生み出した。ケルアック、ギンズバーグら錚々たる作家たち(ビートニク)の中でも。バロウズはその先鋭さで際立っている。脈絡のない錯綜した超現実的イメージは、驚くべき実験小説である本書に結実し、ビートニクの最高傑作となった。映画化もされた名作の待望の文庫化。
◎解説=山形浩生
さて、変わった小説好き(ニワカ)に私ならば、とりあえず持っておかなかればならない作品(謎の使命感)。頑張って読もう。
『タイタン・ノワール』
ニック・ハーカウェイ
酒井昭伸=訳
ウィリアム・ギブスン絶賛!
「才能あふれるハーカウェイの、ジャンルを超えた傑作」
技術と闇が錯綜する近未来、
探偵は巨神(タイタン)をめぐる謎を追う。
傑作SFノワール。
探偵サウンダーが調査を依頼されたのは、壮年にしか見えない90代の巨大な男の死――トンファミカスカ一族が開発したタイタン化技術により、人類は永遠の命を手にした。巨額の富を持つ数千人が、若返ると同時に巨大化した体を持つ「タイタン」になっている。富豪には見えないものの、死んだ男もその一人だった。男の過去と死の謎を追って、サウンダーはトンファミカスカを巡る闇に巻き込まれていく‥‥‥。傑作SFノワール。
事故か自殺か、殺人か――。
そういったことはこちらの領分じゃない。領分になるかどうかの決め手はただひとつ。
ロディ・テビットがまだ生きていて、二二口径デリンジャーから放たれた銃弾により、トップクラスと想定される脳ミソを抉られることなく、まっすぐに立っていたとしよう。その場合、身の丈は二メートル三十六センチ。
そして、運転免許証によれば、年齢は九十一歳。
つまりロディ・テビットは――
タイタンだったのである。
(本文より)
文庫ですが税込み1,958円します。
「SFはとりあえず一冊は買おう!」で手にとったら、下手な新人作家の単行本より高かった。でもいいです面白そうですし。
『考える脳 考えるコンピューター〔新版〕』
ジェフ・ホーキンス&
サンドラ・ブレイクスリー
伊藤文英=訳
松尾豊、推薦!
(東京大学大学院工学系研究科教授、内閣府「AI戦略会議」座長)
「私の人工知能研究者としてのキャリアとともにある本であり、私の考えを形作った本でもある」
(本文解説より)
(『脳は世界をどう見ているのか』)
ジェフ・ホーキンスの原点たる脳科学×AI論
脳と同様にはたらく機械や人工知能は実現可能か? 最新型ロボットでも難しい二足歩行を幼児が易々とこなす背景には、膨大な記憶に基づき将来を絶えず予測する脳の存在があり、その中核となる仕組みは大脳新皮質のアルゴリズムが担っている。スマートフォンの原形となるPDAを開発し成功を収めた著者が迫る知能の本質とは。脳科学とコンピューター工学の境界を揺るがした名著に新たな書き下ろし序文を収録。
解説/松尾豊
「生成AIが大きく話題になっているこの時代、知能という観点から、脳とAIを見比べることはとても重要だ。端的に言えば、新皮質は予測のための器官であり、AIによって実現し得る。一方で、本能や感情を司る旧脳、身体やさまざまな感覚は人間に特有のもので、コンピュータで実現することは不可能か、あるいは無意味だ。この違いをしっかり理解することは重要であり、人工知能に関する懸念やリスクを議論する上でも、議論の土台となる。AIの進展が世界全体で注目される今だからこそ、このホーキンスのシンプルで力強いメッセ―ジをぜひ読んで欲しいと思う」
(本書解説より)
勉強のためっす。
しかし読書優先順位は低い一冊なので、ちょっとづつ摘まむようにして読もうかな。
<月曜、ひとり歌会>
「五・七・五・七・七」「季語はいらない(使用可)」という最低限のルールを守り、言葉を研くために詠う企画です。
効果のほどは知らない。
神のみぞ知る。
戯言はこれぐらいにしてもう詠おう。
〇燃え盛るノートルダムが戻ったよ 歴史刻むさこれからも、また。
〇指先が 乾燥しても放置して 粉が吹いたら空に舞いけり
〇「堪忍な」言うとったらな、済む思うこと自体、もう「舐めてんねんぞ」
〇筋肉美 ボティビルダー歯が綺麗 三角筋を収穫です
〇耐え忍び 青い炎を燃やす日々 今に見ていろ煌めく蛹
〇鼻をかみ あともう少し、鼻をかむ 冬の訪れ体感せしむ
〇ちら、ちらと、見やる私の煩悩は めら、めらと燃えたぎる本能
〇閉ざされた 心の扉突き破る 君の勢い春の到来
〇納豆のねばねば混ぜる朝靄に 冷気吸い込み踊る肺臓
〇年末は 穢れを許すムードあり 意志の埋没 知ってか知らず
やった!
終わった!
今週も頑張った!
ビックリマーク多いと、馬鹿みたいだね。
十首詠うのにかかった時間は大体一時間ニ十分ぐらい。
早いのか、平均的なのか、いや、早いから良いというわけでない。しかし時間に追われているわけで、悠長なことは言ってられないのも事実。とはいえ「クオリティは低くて良い」と言いたくない。質とスピードを兼ねる必要があり、毎日、浮かべばメモしておくべきだろう。
向上心はあるんです。
上を見過ぎて、足元が見えてないだけで。
認識と行動が一致し、成果に繋がるように頑張ろう。