14 日本とアメリカとフランス、それぞれ各国の利払い費


うとぅ と にぃに 〜国の借金を返済する方法〜


14 日本とアメリカとフランス、それぞれ各国の利払い費


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にぃに「 それに思い出して欲しいんだけど
紙幣と金が交換できる《 金本位制 》は停止されて
《 管理通貨制度 》に移ったよね?

つまり 今、現在世界で採用されているお金の制度だけど

なんで金や銀なんかと交換できないのに紙幣はその価値を安定させることができるのか?

その答えとしてこういった考えがある。

〔 >管理通貨制度の下では,銀行券の価値の安定は日本銀行の保有する資産の価値から直接導かれるものではなく, むしろ日本銀行の金融政策の適切な遂行によって確保されるべきものである 〕(※1)

わかる?うとぅ。

今、現在の中央銀行が発行する紙幣が負債つまり借金だからお金の価値を安定させることができている

───なんてことは一言も言われていない。

【 紙幣の価値の安定は、中央銀行が金融政策を適切に行うことによって保たれる 】って事だよ? 」


うとぅ『 …!

確かに言われてみるとそうだよねぇ
発行される紙幣が借金だから、その紙幣はお金としての価値があるのです!

…なんて言ってないよね〜 』

にぃに「 あと、なんでこれほど僕が中央銀行が国有化されて
国会、内閣、裁判所のどこにも属さない国の独立機関となって
発行されるお金が国の借金とならない。

───ということにこだわるのは

今、現在のお金の制度だと認可法人の中央銀行が発行する紙幣は国の借金となるでしょ?

借金ということは国債の利払いが発生するということだよね。 」

うとぅ『 国債の利払いが発生するのはわかるけど 、そんなに気にすること? 』

にぃに「 もちろん 気にした方がいいと僕は思うよ。

日本の財務省が公開してるデータを確認すると利払費として

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【 日本 】
〔 >2021年 令和3年】 71,938(億円)(備考: 実績) 
   2022年 令和4年】 72,880(億円)(備考:第2次補正後予算)
   2023年 令和5年】  84,723(億円)(備考 :予算) 〕(※2)


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と、なってて
これだけの金額が利払費として国の借金返済で支払われているんだよ。 」

うとぅ『 うわっ! これ本当に…!? 』

にぃに「 まあ 2021年(令和3年)は実績って書いてあるけど
2022年(令和4年)が第2次補正後予算、
2023年(令和5年)が予算、

ってなってたから大体こんな感じだろうな〜って理解でいいんじゃないかな。
ちなみに金利が上がるともっと利払費は増えるよ。

アメリカやヨーロッパはインフレに伴って金利が上がったでしょ?

だから利払費も増えてると思うよ、アメリカの利払費は 

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【 アメリカ 】
〔 >2021年】 352,338(百万ドル)( 備考:実績)
   2022年】 475,887(百万ドル)( 備考:実績 )
   2023年】 660,647(百万ドル)( 備考:予算 (推計値)) 〕(※3)

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──って、なっててヨーロッパからはフランスを紹介するね。

フランスの利払費は

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【 フランス 】
〔 >2021年】 37,807(百万ユーロ)(備考:実績 )
   2022年】 50,544(100万ユーロ)(備考:予算)
   2023年】 50,825(100万ユーロ)(備考:予算) 〕(※4)

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───なんだって、とりあえず3年分だけ紹介してみた。 」

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(※1)引用文献︰日本銀行金融研究所編『日本銀行の機能と業務』有斐閣、2011年3月。47、48p

(※2,3,4)引用元︰財政関係基礎データ(令和5年4月) : 財務省:
一般会計、公債依存度、利払費及び長期政府債務残高等の対GDP比(国際比較)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/basic_data/202304/sy202304j.pdf
(参照日:2024年7月15日)

※こちらに(一般会計、公債依存度、利払費及び長期政府債務残高等の対GDP比(国際比較))のPDFファイルがありました。参考までに。

財政関係基礎データ(令和5年4月) : 財務省 https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/basic_data/202304/index.html


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