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野菜づくりと子育てはよく似ている

「がんばれ、がんばれよ」

思わず声が出ていた。
今朝、ズッキーニの苗を畑に植えているときだった。
まだ小さな双葉が出たばかりの苗は、畑に行くには少し早いような気もしてちょっと心配。


今年はたくさんの野菜を畑に植える。種から育てているものもあれば、苗を野菜屋さんで買ったものもある。
全部で23種類の野菜を育てる予定だ。

ズッキーニは、種から育てている。息子と「芽が出たね」と喜んだ。

畑は苗にとって「試練多き大海原」だと思う。虫に葉っぱをかじられることもあるだろうし、雑草に栄養を取られることもあるだろう。雨風に揺られて、枝葉が折れることもあるかもしれない。

この子は、それでも生き残り、実をつけることができるだろうか……。

大好きなズッキーニ。無事に実ってほしいな。

私は野菜作りは好きだけど、ほとんど知識はない。自然農や有機農など色々やり方はあるんだろうけど、いまいちよくわからない。本の中で参考にしているのは、株間と植える時期くらいだろうか。

でも、野菜を作るときに大事にしている考え方がある。

それは、「余計なお世話は焼かない」ということ。

基本的に畑の土にも肥料は何も混ぜ込まない。

本を見ると、いろんな堆肥が紹介してあり、それを土に混ぜたくなるが、ぐっと我慢する。育つ過程で栄養を補強する「追肥」や虫を駆除するためのお薬も一切使わない。野菜の近くに生えている雑草もあまりにも大きいもの以外は、ほぼ抜かない。

もしかしたら、それで野菜がダメになることもあるかもしれない。枯れたり、実をつけなかったりすることもあるだろう。

でも最初から、「うまく育つように」「たくさん実がつくように」と手を出したくないなぁと思う。その野菜ができるだけ自分の力で生きていけるように見守りたい。そして、枝が風に揺れて折れそうなときは支柱を立てて、必要な手助けをしたい。

そんなことをぼーっと考えながら畑にいると、「これって私の子育て観に似てるな」と思った。

我が子が風邪ひいて熱が出ても、「たくさん水分とって、たくさん寝れは風邪は治る!」が前提で、滅多に薬は使わない。

「もしかしたら、立派に育たないかもしれない……」

そんな不安に駆られて、先回りして、その子が困らないように失敗しないように手を出しすぎると、その子が何に困るのかということすら見えてこない。

本当は、その子は立派に自分の力で育つ力を持っているのかもしれないのに。


枝豆さんコロン

種から芽が出る時、いつ出るか、もしくは芽を出さないかは、種自身が決める。それは育てている側からはコントロールできない。

子どもも同じように、「信じて待つ」ということが大切なんだろうなぁ。


そんなことを考えながら朝から夢中になっていたら、いつの間にか3時間も畑仕事をしていた。

途中でいつも、近所のおばあちゃんがニコニコしながら「えらいねぇ」「上手だねぇ」と話しかけてくれる。嬉しい。

今年はどんな畑になるかな。
黄色とオレンジと赤のミニトマトも植えた。

息子たちと一緒に収穫するのか楽しみだ。

わくわく


早く食べたい😋笑

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