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穴場レストラン「一休み」

大分県別府市に「ひとやすみ」という食堂がある。そこは70過ぎのマダムが切り盛りされており、600円ほどでご飯と味噌汁がおかわり自由、カウンターにある料理を、どれでも好きなものを選んで食べられるという、謂わば「ビッフェスタイル」の食堂である。以前地元のローカル番組で取材されており存在は知っていたが、縁があり今日訪問することができた。こんにゃくの甘辛煮に魚の煮付けにひじきの煮物といった家庭料理がカウンターに並んでいて、それらを好きなだけ取って食べることができる。私も早速席についていただくことにした。ほどなくして、マダムが「エビフライができたから食べな」とのことで有り難くいただいたのだが、揚げたてでこれがまた非常に美味いのだ。
「一休み」の魅力は飲食店において定番のキャッチコピーによくある「安くて美味い」だけではなく、別府の人の優しさに癒されるお店なのである。胃袋だけではなく、心までギュッと掴まれるのだ。
食材の原価が上がっている中でも来た人にはお腹いっぱいになって欲しいというマダムの思いが、カウンターの上の料理にたくさんこめられている。そう感じた別府でのランチであった。

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