ひとつの取り皿から料理を分ける時の法整備の話(ゆるめ)

我が家は、こと食べ物に関しては治安がものすごく悪い。
イカばかり食べる偏食な長男、なんでもたくさん食べてぶくぶくお腹に蓄える我が家のダイソンお父さん。

やっと年齢が2ケタになった頃くらいの、長女のわたしは考えた。
「このままだと、コロッケやお寿司パックのような一皿で登場してくる料理は、ほぼほぼ食べぬまま駆逐されてしまう」

そこで、登場時に「はい、これは1人〇個!」と割り振る癖がついた。そうすれば、急いで食べなくても自分の分を確保し、自分の食べ物の権利を主張できる。
また、慣れてくると誰が何を食べたか無意識にカウントできるようになった。人が食べたお寿司も「あんたマグロ食べたやん!もう取る権利ないよ!イカ食べてないならそっち食べな」と迅速に判断できる。食べ物警察の爆誕である。

こうして、我が家には平等という平和が訪れたのでした…🌸めでたしめでたし…とはいかず。


ある日のこと。後輩3人とわたしでピザパーティーをした。
その時に、ついいつもの癖で
「一太くんそのピザ3枚目よね?」「二葉ちゃん、チキン1個も食べてないでしょ?食べなよ!」「三郎くん、ポテト取りすぎじゃない?」と法整備を発揮してしまったわたし。

「先輩なんでそんなに数えてるんですか?」
「普通、人の分まで数えませんよ」
「僕らだからいいですけど、普段友達にそれやったら引かれますよ~」
と総ツッコミをくらった。

「え、数えない?そうしないと自分の分なくなるかもしれないよ?」

「「「数えません」」」

「じゃあ兄弟と食べる時どうしてるの?」

一太「そもそも兄弟と好みが違うので、数えなくてもある程度個人の食べる領域が定まっています」
二葉「うちの家族は小食なので喧嘩になりません」
三郎「逆にうちの家族はみんな好きなだけ取っていくので、治安が悪すぎます。法整備もきかないのでひたすら食べ続けて強奪するしかないです」

とりあえず三郎は置いといて(笑)、一般的に食べ物数えたりはしないのかなって思ったパーティーだった。え、他の一家ってどうなんだろう?食べ物警察いなくても成り立つの?

友達にそれやったら引かれるらしいので、あんまり外ではやらないようにしていますが、心の中では数えています。いちまーい、にまーい…