ラジオと演劇と映画と【思い出の映画で自己紹介】
noteで見つけた『テルテルてる子』さんの企画に参加します。
自己紹介文に載せている「ラジオ」「演劇」「映画」をキーワードにして、公開順に3作品を紹介したいと思います。
一作品目 『ラヂオの時間』(1997年11月公開)
三谷幸喜さんの映画監督デビュー作です。三谷さん主宰の「東京サンシャインボーイズ」の演劇が原作です。
学生時代に演劇好きの友人から三谷さんの演劇ビデオを借りたのが三谷作品のファンになるきっかけでした。そんな三谷さんが「ラジオ」をテーマにした「映画」をつくると聞いたら、もう見るしかないです。
内容は主婦が投稿した脚本が採用されてラジオドラマとして放送されることになったのですが、わがままな役者にあわせて脚本が次々と変更されて、なんとか辻褄をあわせて番組を成立させようとするコメディ映画です。
一番印象に残っているのは「ラジオなら宇宙にも行ける!」といった主旨のセリフです。リスナーの想像力を借りればラジオはなんでもできるメディアなんだと感じました。
二作品目 『スペーストラベラーズ』(2000年4月公開)
原作はジョビジョバのマギーさん、監督は『踊る大捜査線 THE MOVIE』の本広克行さんです。
「ジョビジョバ」とは6人組のコントユニットです。今でいうと「ダウ90000」って感じでしょうか。ジョビジョバも演劇好きの友人から教えてもらいました。
内容は銀行強盗の話です。3人組で銀行を襲うのですが、金庫の中に支店長が閉じこもって翌朝まで開かなくなってしまい、行員と客を人質にします。そして、警察を混乱させるために人質たちを強盗の仲間だと思わせて大人数いると見せかけ、時間稼ぎします。しかし、いつの間にか人質が強盗に対して奇妙な感情が芽生えて強盗の作戦に協力することになるのです。
登場人物がみんな個性的で緊張と緩和の繰り返しでハラハラドキドキしながら笑える、「踊る大捜査線」テイストのコメディー映画です。
三作品目 『ドロステのはてで僕ら』(2020年6月公開)
原案と脚本は劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠さんです。
ニッポン放送「佐久間宜行のオールナイトニッポン0」で佐久間さんが本作品を紹介されていたのが知ったきっかけです。
本作品は世界各国の45の映画祭で上映され、18の賞を受賞されている作品なのです。ご存知でしたか?なのに日本での受賞歴はありません…。面白い映画なのにもったいないっ!
内容は「2台のモニターが2分の時差でつながっている話」です。
どうです?わけがわからないですね😅
物語は2階の部屋から始まります。カメラ付きのモニターには1階のカフェにいる2分後の自分が映ってます。モニターから「オレは、未来のオレ。2分後のオレ…」と話しかけられます。
半信半疑で2階から1階のカフェに降りていきます。するとモニターに2階の部屋にいる2分前の自分が映っています。そしてモニターに向かって「オレは、未来のオレ。2分後のオレ…」と自分に話かけます。
どうです?わけがわからないですね😂
2分後の未来を知っても何もできない。もっと先の未来が知りたい。そこで「ドロステ効果」が出てきます。「ドロステ効果」は合わせ鏡で作ることができます。カメラ付きモニター同士を合わせ鏡のように映すと無限にモニター画面が映るので、それを利用してもっと先の未来を知ろうとするのです。
どうです?わけがわからないですね🤣
更に驚くことに約70分間、全編長回しのワンカット撮影なのです。信じられないことに一回も途切れないんです。NGが出たら一から撮り直しです。まさにエクストリーム時間SF映画なのです!
どうです?狂気の沙汰ですね😇
気になる方は2分間の予告編をどうぞ。
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