桜草は今年も咲かなかった
えっ、今の時期に桜草?
これは2019年4月19日
に撮影したもので、それ以後
咲きません。
私のテーマ「生きるとは何か」で最後を飾った失敗作です。
少年の
祖母より形見に
賜りし
花桜草
今年も咲けり
私の長男の小学校の同級生
K君のことを歌いました。
K君は1年生の終わり頃
白血病の病に侵され
5年生で亡くなるまでの
壮絶な闘病生活の記録を
家族のかたが自費出版
されました。
タイトルは
「ぼく、生きたかった」
毛呂山町立図書館に
公開されているのですが
一応、ネットでは
匿名という形にしました。
妻も友人ということで
一言添えています。
そして、祖母様から妻は
日本桜草を戴いたのです。
その思いを伝えたく
桜草に託して詠みました。
白血病の末期
もう、すでに本人も
死を悟ったのでしょうか
おばあちゃんの耳元で
ささやいた言葉
「ぼく、生きたかったよ〜」
それが最期の言葉でした。
お母様は親戚の協力を得て
辛い思いをしてまで
なぜ、この本を自費出版
されたのでしょうか?
巻末に一言
「この世に不幸にして亡くなった子供たちがいます。今自分達が何を考え生きているのか?。地域の皆様と命の大切さを一緒に考えて見ませんか?。」
歌には少年の生き様、苦悩が描かれていません。
第一、桜草が主役になっています。
これは短歌に詠むのは無理です。
無理を承知で詠み変えて見ました。
ここで桜草は不要です。
知り合いの
白血病と戦う
小学生
祖母につぶやく
「ぼく生きたかった」
私の短歌生命は
日本桜草とともに
終わりましたが
今は note に
駄作を詠み続けています。
そして
今、生あるを感謝するのですね。