短歌物語│#青ブラ文学部│その3@あかまんま
山根あきら。さんの企画
短歌物語│#青ブラ文学部
に参加させていただきます。
今回で3回目です。
なを、参加することが目的なので、「賞」は辞退させていただきます。😊
私は小学校の中頃までは
虚弱児であった。
3月生まれ、いわゆる
「早生まれ」は幼い頃は
ハンディがあった。
普通の子どもより、どうしても体力的に劣るのである。
極端に言えば、4月生まれとは同じクラスでもほぼ1歳違いである。
運動能力も他の子どもより劣り三角ベース野球など一緒に出来ない。
男の子ども達から仲間外れにされた。
そんな私は、女の子の絶好の遊び相手となった。
ままごと遊びのお父さん役である。
ままごと遊びで目出度いシーンでは砂のご飯がイヌタデを使ったお赤飯に変わる。
イヌタデというより
「あかまんま」と言ったほうが解りやすいと思う。
そもそも「あかまんま」という呼び名は、ままごと遊びのお赤飯から由来する。
あかまんまが咲く季節ともなると、ままごと遊びで毎回お赤飯が登場する。
下関であっても、ままごと遊びでは下関弁は決して使わない。下関弁だと遊びにならない。多分、ラジオで仕入れたのであろう「標準語」でしゃべる。
「今、帰ったぞ。」
少女は三つ指をつき、丁寧におじぎをする。
「あなた、お帰りなさいませ。お食事になさいますか?。それともお風呂になさいますか?。」
「ああ、風呂から先にしよう。」
お母さん役の台詞はやたら多く、お父さん役の台詞はとても少ない。
「あなた、お背中をお流ししましょう。」
「そろそろお食事になさいますか?。今夜は娘のお誕生日のお祝いにお赤飯を用意致しました。」
そこにでてきたものは
貝殻のお茶碗に盛り付けた
「あかまんま」と
サザエの殻に水のお吸い物と
ホタテの貝殻に盛り付けた
木の葉の「鯛のお頭付き」である。
ままごとで イヌタデ乗せて お赤飯 今日はむすめの 誕生祝い
目出度いことは、だいたい、お父さんとお母さんと娘の
誕生日のお祝いが
交互だったと思う。