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春のフットワーク

まだまだ北風が寒いけれど、朝の太陽の光が眩しくて、春の光だと思う。
木瓜の盆栽のつぼみもふくらんできて、緑の丸の中に、ちらほら桃色がのぞいている。

散歩をしていたら、地域の掲示板に、音楽祭の案内が貼ってあった。
春の音楽祭。素敵な響きだ。
行ってみようかなあ。
でも、子どもたちの発表がメインのようだし、保護者向けかもしれない。大人のコーラスもあるみたいだけれど、地元の人たちの集いなのかもしれないし…
お休みの日は、たまった家事も片付けなきゃいけないし。

行かない理由は、いくらでも見つかる。

何かをしてみたいと思うとき、引き止める声が、自分の中からどんどん湧いてくる。
その声は、年を取るごとに増えていく気がする。
何をするのも、億劫だ。

でも、今年のテーマは、瞬発力。
どこかに行きたい、何か新しいことをしてみたい、でもめんどくさい。そんなとき、まず行ってみる、やってみる。合わなければ引き返せばいい。

春の音楽祭は、素敵だった。
みんなで音を合わせる楽しさ、美しい音楽に包まれる喜び。
行ってみてよかったなあ。来年もまた。


手袋を落としたひとを追いかける瞬発力の眩しき二月
(2025.2.15日経歌壇・穂村弘選)

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