落ち葉と、姪と
先日、久しぶりに、お昼休みに外に出た。
寒いかなと思って、薄手のコートを羽織って出たら、びっくりするほど暑い。日差しもなかなかきつくて、まだ日傘を冬眠させるには早かったと、ちょっと後悔する。
でも、たまには日も浴びないと。ビタミンDをふやそう。
近くの公園まで歩いたら、落ち葉が風に吹かれてカサカサと、にぎやかな音を立てる。
パリパリ踏んでいくのも楽しい。
ぎんなんも、たくさん落ちている。すっかり秋は深まっているのだ。
昨年、姉のこどもたちと一緒にお散歩したときのことを思い出す。二人ともしっかり手をつないでくれて、落ち葉をいちいち踏んづけて歩いて、パリパリいわせるたびに、きゃあきゃあ笑い声をあげていた。
あんなふうに笑うこと、もうないなあ。
落ち葉を踏んだだけであんなにおかしいなんて、幼い魂は、なんて軽やかなんだろう。
昔はお別れのとき、いつも大泣きしていたのに、昨年は二人してギュッと抱きついてきて、また会おうねと言ってくれた。ちゃんとお別れもできるようになったんだなあ。
つい最近、産まれたような気がするのに。
お昼休みに落ち葉を踏んだだけで、いろいろな思い出がよみがえった。
やっぱり、外に出るって、いいな。