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tajifusen
再会・国語便覧
実家の本を整理していて、高校生の頃に使っていた便覧を発見した。
引っ越しが多かったので、昔の教科書類は処分してしまったけれど、便覧だけは好きだったから、残しておいたのだ。
副教材なので授業で取り上げられることは少なかった気がする。でも、家で時々便覧をパラパラ眺めるのが好きだった。
懐かしいなと思い、持って帰って読んでみると、平安時代の装束や住居、調度品の写真など、情報量の多さと密度にびっくりする。
源氏物語は特に詳しく解説されていて、今読んでいる潤一郎訳の源氏物語を読む際にも、とても参考になる。
文学のことだけが書いてあると思っていたけれど、能や狂言についても、成り立ちから詳しく紹介されている。
国立能楽堂の写真や能舞台の平面図も載っていて、こんなことまで書いてあったんだ!とびっくり。
能を観に行くようになってから、マンガで分かる能の本を買って、初めて知ることばかりだと思っていたのに、高校時代の便覧に書いてあったとは。
当時は全然開いたことのなかったページだったけれど、二十年の時を経て、出会えたことが嬉しい。断捨離もしなきゃと思うけれど、こういう再会があるからなあ。
これからは、便覧を座右の書にしよう。