原田マハさんの本を一気読み!

原田マハさんの本を一気読みしたので、感想なのどを記載していきたいと思います。こういう小説だとネタバレしないように書くのが難しいですが、凄い簡単に備忘録程度に感想を書いていきます。


『たゆたえども沈まず』

野心あふれる2人の日本人とゴッホと弟のテオの4人が交差していく、なんとも言えない切ない話です。ゴッホの絵が売れていればゴッホとテオの人生は大きく変わったかもしれません。裕福な幸せな暮らしになったかもしれません。しかし、売れなかったからこそ物語ができ、ゴッホの情熱が生まれたのかもしれませんし、色々なことを想像してしまいます。

他にもタンギー爺さんの画材店に全ての絵が残ってたらいくらになるんだろうか。むしろ、その貯蔵品を集めたギャラリーがあったらどんなに贅沢な空間になるのか。ありえないことを読みながら想像してました。

幕末〜明治初期の野心があふれ、自らが信じる道を突き進み、パリに行きたいという情熱に胸が熱くなります。架空ですが、重吉とテオとの友情も感動します。

小説の時代も3回目のパリ万博、ジャポニズム、印象派と僕が大好きな美術史の出来事が書かれており、自然と読み進めてしまいます。
忠政がテオに浮世絵を渡す時の言葉が感動しますので探してみてください。

浮世絵やモネの見方の解説もおもしろいので読み応えあります。

『カフーをまちわびて』

まちわびて、まちわびて、まちわびる話です。恋愛小説ですが、もどかしく…
映画化もされていて、どのように映像化されているか気になる作品でした。

『アノニム』

表紙のジャクソンポロック「Number1A、1984」から何かミステリーな感じがして面白さが伝わってきます。舞台は香港。そして、オークション会場と謎の盗賊集団アノニム。それだけで普段の原田マハさんの作品と登場人物も舞台設定も違い、どんな作品かワクワクします。いつもの作品と違い、ハラハラワクワクする作品でした。香港のオークションなどの事情を知るのにもいい小説でした。

『本日は、お日柄もよく』

主人公の二ノ宮こと葉が伝説のスピーチライター出会いスピーチを中心に進む物語です。ストーリーの面白さもさることながら、スピーチの勉強にもなります。ちょうど、人前で話すことがあったので「最初に関係のないことを話して注意をひき、本筋につなげる」テクニックを使いました。最初はなんの話をしているんだろう?と不思議な雰囲気になっていましたが、だんだん話に興味を持ってくれるのがわかりました。

『リボルバー』

「そっちの方向か!?それは想像しなかった」ポール・ゴーガンとフィンセントファンゴッホとリボルバーにまつわる話です。
リアリティがありすぎて、矛盾がない納得感があるのは史実に基づくフィクションで、凄い調べているからだと思いました。なるほど、最後の参考文献の量にびっくりしました。こんなに読まれて書かれているなんて凄すぎる…

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