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離れた母に本を贈るなら

先日、遠方に住む母が、孫に会うため、一泊二日で東京に遊びに来た。孫を愛で、料理や掃除をし、私と互いの近況報告をしあって、あっという間に帰っていった。

帰ったその日の夜、「携帯の充電器を忘れたから、近いうちに送って~」と連絡。充電器だけ送るのもなんだから、ちょっとしたものを一緒に送ろうと思い立つ。いつもならお菓子だけど、お土産でも買っただろうし…

今回は本にしようかな。

母が滞在中、自分も母になったからなのか、自分が育てた子(私)が自分の子(孫)を育てているのを見るのってどんな気持ちなんだろう、とか、母には今の生活・今からの人生を楽しんでほしいな、とか、そんなことを考えた。だからだろうか、そんな気持ちがやんわり伝わる本を贈りたいなと思った。

母はそれほど本を読まないけど、生活実用書は好き。だから、私も大好きな暮らしに関するエッセイにしよう。

母と私の生き方は全然違う。母が子ども(兄と私)を育てながら、そして、子どもが巣立った後、どんな気持ちで過ごしてきたかは分からない。だから、母と同世代の(かつ私も好きな)作家さんが書いた本にしよう。

寝る前やちょっとした空き時間にゆるりと開けて、くすっと笑ったり、うなづいたりしながら読める本がいい。

そうなると、一田憲子さんや大平一枝さんの本がいいかな。

一田憲子さんの本はいくつか持っているけど、最近、出版されたこちらの本が気になっていた。自分でもこのテーマがもう少し差し迫ったら読んでみたいと思っていたけど、今の母にはしっくりくるかも。

こちらもいいかな。

大平一枝さんの本は最近、読み始めたばかり。こちらの本は家庭でも仕事でも、料理を作り続けてくれた、台所(調理場)に立ち続けてくれた母に読んでみてほしい。

お二人は(私も大好きなお店)「北欧、暮らしの道具店」のYouTubeチャンネル内番組「あさってのモノサシ」に登場されている。人生の先輩のお話を聴き、暮らしぶりに触れ、歳を重ねていくことに前向きになれるトークドキュメンタリー。

本屋をのぞいてみよう!

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