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川口ゆり氏炎上の背景を考察

先日、アナウンサーの川口ゆり氏がX上で男性の体臭が苦手だと投稿し炎上した。これによって同氏は、アナウンサー業だけでなく同時にしていたハラスメント講師としての契約も切られてしまった。X上での不用意な投稿一つで社会的信用を失う事態に、SNSでは「男性が同じことをすれば同様の処遇となるのだから当然だ」とする意見や、「さすがに処分が厳しいのではないか」と擁護する意見などが見られた。

また、この炎上騒動より少し前、しまむらの子供用の服に「パパは全然面倒みてくれない」「パパはいつも寝てる」等といった父親を悪く言うデザインが入っていたことで炎上し、同商品は販売中止となった。川口氏の投稿含め、男性に対する差別的・侮蔑的主張が炎上するようになった背景には、ジェンダー平等の対象に男性も入り始めたことが要因ではないかと考える。

ジェンダー平等と言えば、従来は女性を守るものであり女性を貶めるような発言はタブー視され、2000年代頃から急速に広まっていった。一方で男性に対する侮蔑的な発言は許容されており、特に川口氏のような発言をする女性はありふれている。これはどんな悪口を言われようと我慢するのが男だという男らしさを世間が押し付けていたためで、ジェンダー平等が唱えられた1990年代~2010年代後期までは、女性を貶める発言はNGだが男性に対しては良いという二重基準が成立していた。

しかし、ジェンダー教育を受けた世代が増えてくるにつれ、男性を貶める発言は何故許容されるのか、おかしいのではないかと考える人々が増えてきた。その結果、ついに今回のような炎上騒動が起きたのではないかと推察する。

川口氏の処分が妥当であったかどうかは分からない。しかし、男性への侮蔑的発言が許されない社会になってきているのは事実であり、今後予測されるのは男性へのハラスメント問題を社会に浸透させるための講習、研修などが増えていくことだ。また、SNS上で男性を悪く言う人々は多いため彼らが今後集中砲火を浴びるのは想像に難しくない。

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