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scoop_kawamura
元気がないときに思うこと
仲良しの、いや仲の良かったはずの友達からの連絡が、ほとんどと言っていいほど来なくなってしまった。
最後の連絡は、
私 げんきか
友達 げんきよ
私 最近寒くなったね
…このあと彼女からの返信は、なかった。
去年から今年にかけての年越しも、彼女の家で過ごした。
毎年贈りあっていた誕生日プレゼントも、昨年を最後に、今年は途絶えている。
彼女は、無邪気で、真っ直ぐで、肝心な時にやさしい人だ。
Instagramで、彼女の新しいポストを見つけた。
最近、なんとなく嫌な気分が続いていて、その流れを切り替えようと、一人で夜に散歩をした。
そうか、気分が落ちこんでるとき、連絡取りたくなかったのかもしれない。
大体、こちらの考えというのは相手には伝わらないうえに、相手の考えていることや今の状況なんかはこちらには到底わからない。
幸せそうに見えても、中身はそうじゃないなんてことは日常茶飯事だ。
新婚さんでいいですね、幸せオーラがいっぱい!
そうですかね、今だけですから、幸せオーラ分けますね!
なんて言ってみるが、実は流産したばかりで心は悲しみに溢れ傷が癒えてなかったり。
君はいつも、運がいいね!
そう見えますか、嬉しいです!
と二つ返事してみるけれど、実は最近仕事で上手くいっていなくてまったく気分が上がっていなかったり。
SNSで友達が幸せな家族写真を投稿しているけれど、実は夫婦関係が壊れそうになっていたり。
誰にでも、いい時とわるい時がある。
周りには輝いてキラキラ映っていても、そう見えている、あるいは見せているだけかもしれない。
人生の悲劇は、誰にだって起こるものだ。
辛いことはあんまり表舞台に出てこないだけ。
辛いことも幸せなことも、いつかは過ぎ去る。
そんなことを考えたあと、友達に連絡をとってみる。
きっと、またいつもの会話が始まる。