【自己紹介】社交不安障害発症から現在に至るまで
大学1年生の時、私は「社交不安障害」と診断されました。
きっかけは大学入学直後のプレゼンテーションの授業でした。
その頃、私はすでに、みんな私の粗探しをしている、弱みを見せたら馬鹿にされるに違いない、完璧な姿を保たなくては、という考えに取り憑かれていました。
そのような心理状態で教室の前に立った時、心の余裕は全くなく、体は固まり、頭は真っ白になり、「きちんと話さなければ」という頭の声とは裏腹に、私はまともに話すことができなくなっていました。
そのような心理状態だったので、大学では親しい友達は1人もできず、知り合いに1人でいるところを見られまいとビクビクしながら過ごす毎日の中、症状はさらにエスカレートしていきました。
最終的には、人とすれ違う時に顔が強張ったり、電車やカフェなどで人と向かい合って座ると体が緊張したり、ついには教室で授業を受ける時に体が硬直しすぎて痙攣を起こすようになりました。
どんどん症状が悪化していく中、ある時大学のポータルサイトで、学生向けのカウンセリングルームがあることを知りました。
人目を気にする私にとって、カウンセリングルームに通うことは、相当勇気のいる行動でした。
私は知り合いに見つからないよう、ビクビクしながらカウンセリングルームの扉を叩きました。
やっとの思いで辿り着いたカウンセリングルームで、私は「自分は対人恐怖症かもしれない」という話をしました。
しかしカウンセラーの方からの返答はこうでした。
「対人恐怖症の人はもっと辛い思いをしているんだよ」
私はその時の気持ちを今でも忘れることができません。
こんなに勇気を出して、やっとここまで辿り着いたのに、自分の気持ちを理解してもらえなかった。
誰にも相談することができず、ひとりで問題を抱え込んでいた私にとって、この絶望は計り知れないものでした。
その後、私はカウンセリングルームに通うことをやめ、メンタルクリニックに通うことにしました。
そこでついた診断名が「社交不安障害」でした。
私はそこでSSRIの一種である、ロラゼパムという薬を処方してもらったことによって、強烈な不安は鎮まり、日常生活が送れるようになり、薬の効いている間だけは発表もできるくらいには回復しました。今は薬を変え、筋弛緩作用の強いランドセンと、血圧を下げるカルテオロールを併用しています。
また、初診で「私がこの病気になったのはHSPであることが原因だと思う」という話をした時、医者の方からこのようなお話をされました。
「HSPよりアダルトチルドレンについて調べた方がいいと思うよ」
それが「アダルトチルドレン」という言葉との出会いでした。
また、最近ネットや本で調べている中で、自分の両親が「自己愛パーソナリティ障害」かもしれないと気づきました。
これまではっきりと虐待やいじめを受けたわけでもないのに、なぜ自分の考えがこれほど歪んでいて、これほど苦しまなければならないのか、やっと謎が解けてきた気がしました。
思えば大学時代に社交不安障害を発症してから今に至るまで、まるで幼少期にかけられた呪いの原因を探すための、謎解きをしているようでした。
もともと幼少期から知的好奇心が強かったためか、私には常に調べ物をする癖がありましたが、最近ようやくメンタル関係の情報が増えてきたという流れもあり、ここまで辿り着くのに本当に長い時間がかかりました。
もしこのような情報にもう少し早く触れることができたら、もし周りに助けてくれる人がいたら、もう少し楽に人生を送れたかもしれないのに。
私には青春はありませんでした。
私もたくさんの友達に囲まれて、たわいもない会話をしたり、卒業後もたまにご飯に行ったり、幸せで何不自由ない生活を送りたかった。
長女である私は、妹弟の中で唯一のHSPであり、アダルトチルドレンでした。
もちろん妹や弟にもそれぞれの苦しみがあると思いますが、身近でたくさんの友達に囲まれて、幸せそうに暮らしている妹や弟の姿を見ながら、「どうして自分だけ」と思い、何度も涙を流してきました。
もし私と同じ思いをしている人がいたら、少しでも早くこの苦しみから救われて欲しい。少しでも早く平穏な時間を過ごして欲しい。
私は自分の考えや学びを押しつけるつもりはありません。
もし昔の私と同じように、なぜ自分だけこんな思いをしなければならないのか、ひとりで悩んでいる人がいるならば、少しでも助けになりたい。
そんな気持ちで、昔の自分にあてるように、自分の学んできたことを書き残していきたいと思います。
私の拙い文章を読んで、少しでも救われる人がいるならば、これほど嬉しいことはありません。
ひとつの文章を書くのに、とても長い時間がかかってしまうので、気長に、温かく見守っていただけると嬉しいです。
私もまだまだ未熟ですので、気軽にコメントや感想など書き込んでくださると嬉しいです。
かなり重くて長い文章になってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
あなたの傷が少しでも早く癒されますように。
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