【山のない千葉にもガッツリ療養泉がある!知る人ぞ知る黒褐色の天然温泉】千葉県飯岡温泉 いいおか潮騒ホテル宿泊記【おひとり様女子旅記録】
私の住む千葉県には
山といった山がないので
海沿いの「薄い温泉」が多いのですが
探せばあるんです、隠れた名湯!
今日は自宅から30キロくらいで
とても近いですが
九十九里にお一人さま。
大好きな温泉のひとつ
千葉県旭市の飯岡温泉に来ました。
本数少ないJR総武本線に揺られて
無人の飯岡駅に降りると、
お宿のバスが迎えに来てくれていました。
季節とお天気が良ければ
1時間くらい歩いて伺う事もありますが
なんせ連日のこの暑さ。
送迎サービスを利用させていただきます。
ありがたし。
お宿まではバスで10分ほど。
海が目の前というロケーションです。
実はここ千葉県旭市は
3.11の大震災で大きな津波被害を受けた地区。
こちらの「いいおか潮騒ホテル」は元は国民宿舎でした。
津波で閉鎖を余儀なくされ、
その後民間のホテルとして生まれ変わったそうです。
復興の象徴として広く知られているとのこと。
ホテルは全室オーシャンビュー!!
ここは、海に沈む夕日と富士山、
そして海から昇る感動の朝日、と
一日に2つの贅沢が味わえるから大好き。
特に、冬至前後の2、3ヶ月は
客室から夕日も朝日も眺める事ができるので
超オススメです!
水平線にググーッと吸い込まれていく
茜色の見事な夕陽。
地球の自転を眼で見て感じられるって
最高にロマンチック!
翌朝、また出会う時には
太陽は全然違う若々しい色をしている。
眩しさも全然違う。
こんな当たり前の些細な事に
感動で胸が震えます。
夏至を迎えたばかりの今は
部屋からの日の入り日の出は望めませんが
目の前の海、波の音、ウグイスの声、潮風…
おひとりさまには贅沢過ぎる時間。
浴衣に着替えてお風呂へ。
温泉は褐色の黒湯。
重曹泉でいわゆる『美人の湯』系です。
とにかく温まりが良い!!
汗が止まらない!露天はありません。
水風呂と交互浴、気持ち良すぎて上り時がわからなくなります。
レストラン内にはドリンクバーがあり
7時から22時まで宿泊者は自由に利用できます。
お茶やコーヒー、ソフトドリンク、スープ等。部屋に持ち込めます。
ホテルのレストランの奥に併設されている
防災資料館にもお邪魔しました。
資料館の展示によると、
震度5強、死者14名、行方不明者2名、住宅被害3827世帯という甚大な被害…
展示写真でも、海抜高さ7.6mの大津波が旭・飯岡地区に襲いかかり建物や車を次々と破壊してしまった様子が見られました。
東日本大震災から10年あまり。
記憶を後世に伝え、
防災の知識を持つ事の大切さは
決して忘れてはならないと改めて感じました。
夕食は18時。
今回は地元の懐石料理屋「サザエ」さんとのコラボプラン、という事で
お部屋にデリバリーが届きます。
ちらし寿司弁当。
彩り美しい野菜とふっくら煮魚。
天ぷらも美味しかった!!
朝風呂は5時半から。
朝日差し込む浴場に潮の香りと温泉の香りが充満していて
幸せ脳汁ダバダバです。
朝食は7時に部屋に届きます。
なんといっても
お約束の山盛りの釜揚げシラスが実に美味しい!
大根おろしとしば漬けをのせて
青紫蘇でクルッと巻いて頬張ります。
朝食後はまた交互浴にハマり
ずーっと浴場に入り浸ってしまいました。
あっという間に送りのバスの時間。
身体がスッキリ、感情もリセット。
心身ともに軽くなりました。
2023年上半期の総仕上げの旅に感謝です!